世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)は、暗号資産(仮想通貨)と伝統的金融の融合を長期的な成長機会と位置付け、投資商品のオンチェーン展開を加速する方針を示した。
同社のMartin Small(マーティン・スモール)最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、投資家がデジタルウォレットを離れることなく、暗号資産、ステーブルコイン、株式、債券へ効率的に資金を配分できる環境を目指すと説明した。
将来的には、米国債を運用するファンド、iShares ETF、プライベート市場の商品などをトークン化し、ブロックチェーン上で提供する構想を示している。
ブラックロックは最近、トークン化されたマネー・マーケット・ファンド(MMF)2本を米証券取引委員会(SEC)に申請した。計画中の商品では、複数のブロックチェーンを通じ、ステーブルコインを使った取得や償還が可能になるという。
同社は、従来の資本市場とトークン化資産をつなぎ、資金管理商品をデジタル資産市場へ直接提供することを目指す。
また、ブラックロックはステーブルコイン関連事業にも注力している。スモール氏によると、同社はCircleの準備資産約600億ドル(約9兆6000億円、1ドル=160円換算)を運用している。同社は、業界で選ばれるステーブルコイン準備資産の運用会社になることを目標に掲げた。
一方、2026年第2四半期末のデジタル資産の運用資産残高(AUM)は約488億ドルとなり、前年同期の約796億ドルから約39%減少した。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの価格下落が主な要因となった。それでもブラックロックは、暗号資産関連事業で2030年までに年間5億ドルの収益を目指す方針を維持している。
|文・編集:Shoko Galaviz
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