ビットコイン(BTC)のみで事業を行う認可を受けた初の生命保険会社Meanwhileは10月8日、既存の投資家から3750万ドル(約60億円、1ドル=160円換算)を追加調達したと発表した。
この資金調達はBain Capital Crypto(ベイン・キャピタル・クリプト)が主導した。同社にはOpenAIのSam Altman(サム・アルトマン)CEOも出資しており、累計調達額は1億8000万ドル(約288億円)を超えた。
同社は保険料や保険金だけでなく、貸借対照表や準備金、監査済み財務諸表まですべてBTC建てで運営する。2024年7月にバミューダ金融庁(BMA)の暗号資産などを用いる保険会社向けライセンス「Class IILT」を初めて取得した。
2026年初頭に発売した「BTC Life 1-Pay」は、米国外の富裕層向けの一時払い終身保険だ。BTCで保険料を1回支払うと、BTC建ての死亡保険金が生涯保証される。1年経過後は契約価値の最大90%まで、返済期限やマージンコールなしで借り入れができる。米国の納税者向けの「BTC 10-Pay」に続く2つ目の商品で、アジアや欧州、中東で需要が伸びているという。
共同創業者兼CEOのZac Townsend(ザック・タウンゼント)氏は「世界の富裕層はすでにビットコインを保有している。欠けていたのは、それを規制された形で引き継ぐ手段だ」と述べた。
保険業界では今年1月にもDelaware Life(デラウェア・ライフ)がBlackRock(ブラックロック)と組み、BTCを含む指数に連動する年金保険を発売した。
秘密鍵の管理や相続という保有者の課題を保険の仕組みで補う動きは、BTCを伝統的な金融商品に組み込む流れを後押ししそうだ。
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|文・編集:井上 俊彦
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