ビットコイン、ダブルトップ完成、8.2万ドル回復がカギ【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・8.2万ドルを割り込み一時8万ドル台へ
・ダブルトップを形成、ネックラインの8.2万ドル回復がカギ
・米政府の資金移動や地政学リスクが相場の重しに
・調整は過剰反応気味、上昇相場のスピード調整か

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場は続落。

Hourly BTC/JPY candlestick chart with yellow arrows and Japanese event labels marking milestones and moves on the price channel, from 7th to 9th.

8.3万ドル(約1,310万円)近辺で下げ渋っていたが、海外時間に8.2万ドル(約1,295万円)のサポートを割り込むと、一時8万ドル(約1,265万円)台まで失速した。

BTCは8.2~8.5万ドルのレンジから8.5~8.7万ドルにレンジを切り上げ、8.7万ドルを上辺とする上昇フラッグを形成。上抜けを示唆する形だったが、何度か8.7万ドルトライに失敗すると、原油価格や米長期金利の上昇を嫌気して三角持ち合いを下抜け、失速した。米政府のウォレットからの移動が確認され始めたことも相場の重しとなった。

IEAが備蓄放出の前倒しを示唆し原油価格が反落、好調だった米10年債入札を受け金利が低下すると、BTCの下落も一服。以前のレジスタンスである8.2万ドルにサポートされ、8.3万ドルを挟んでのもみ合い推移を続けた。

しかし、アトランティック誌が中間選挙前の空爆再開が検討されていると報じ、AXIOSが米軍に攻撃準備命令が出されていると報じると原油価格が上昇。カタール沖やペルシャ湾の外でもイランによるタンカー攻撃が確認される中、WTIは93ドル台まで値を伸ばした。また、30年債入札を前に米長期金利も上昇。米市場がオープンするとBTCは8.2万ドルを割り込み、ダブルトップが完成した。

さらに米政府のウォレットからの10億ドル分の大口移動が確認されると、8万ドル台まで急落。さらにFT紙が以前AXIOSらが報じた「OpenAIの売上は過剰だった」という内容を報じ、AI半導体株が軒並み下落すると、8万ドル台前半にまで値を下げた。

しかし、トランプ大統領が選挙前のイラン攻撃を否定、米30年債入札もまずまずの結果に終わると原油価格と米長期金利が反落し、BTCは8.2万ドル台に値を戻している。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は、底値を固める展開を予想する。

一昨日「8.2万ドルを下抜けるとダブルトップが完成し、少し長めの調整につながりかねず注意が必要」と申し上げたが、早速8.2万ドルを割り込み、8万ドル台に値を下げた。その後反発するも、ネックラインが上値を押さえている。ただテクニカルレポートでも触れた通り、半値押しやボリンジャーバンドなどにサポートされており、ダマしに終わる可能性もある。この週末に8.2万ドルを回復できるかが焦点となる。

市場ではこの売りの「犯人」探しが始まっている。まず米政府のウォレットからの移動。主にBitfinexのハッキング押収分がCoinbase Primeのカストディに移されている。この背景は不明だが、移動しただけで売却されたわけではない。ただ、昨日も指摘したように、こうした不安に駆られるのは、市場に高値警戒感が燻っていたからかもしれない。言い方を変えると、大統領令で「売却しない」とされていても不安になるのは、そもそも暗号資産ユーザーが政府をあまり信用していないからかもしれない。

次に、AIにより量子コンピュータの登場以前に楕円曲線暗号が解読されるのではないかという不安だ。イーサリアムは量子対応を格子方式から、より安全なハッシュ方式に移行する模様だ。量子コンピュータでさえ何年もかかるとされる暗号解読を、AIなら数か月で完了できるというのは根拠が乏しく、昨今の不正アクセスの増加が不安心理を助長している印象だ。

地政学リスクと原油価格の上昇は、引き続き相場の重しだ。トランプ大統領は「ホルムズ海峡を通過した原油が2,200万バレルに上るため、中間選挙まで攻撃を行わない」とSNSに投稿した。一方、供給量が増えても輸送コストが高く、消費地での価格は下げ渋っている。またイランはホルムズ海峡の外に停泊中のタンカーまで攻撃し始めている。この問題は、イラン国内の穏健派と強硬派で意見に隔たりがあり、解決の糸口が見えていない。

こうした中、金がBTCをアウトパフォームしている。ただ、これは地政学リスクの高まりもあるが、8月の急伸以降、BTCが金をアウトパフォームしていた反動が来ている側面がある。

このように、今回の反落はやや過剰反応気味で、急速な上昇に対する不安心理が背景にあると考える。いわば上昇相場の中でのスピード調整であり、下落トレンドに逆戻りするような地合いではないと考えている。

詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC4-Me_feeufiLDesfs6x23g

※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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