動画配信大手Netflix(ネットフリックス)は10月8日、暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの急成長と崩壊を描くドラマ「アルトリスト」の公式予告編を公開した。全8話を11月19日から配信する。
物語の中心となるのは、FTX創業者のSam Bankman-Fried(サム・バンクマン=フリード)氏と、関連する投資会社を率いたCaroline Ellison(キャロライン・エリソン)氏だ。同社によると、2人の関係を軸に、世界の金融の仕組みを変えようとした若者たちが巨額の不正事件に至る過程を描く。
ネットフリックスは8月13日、同作品の配信日を発表していた。今回の予告編公開は、その続報となる。「The Altruists」という原題で紹介されていた作品は、日本では「アルトリスト」の名称で配信される。
FTXは2019年に設立され、数年で世界最大級の暗号資産取引所に成長した。しかし2022年11月、関連投資会社Alameda Research(アラメダ・リサーチ)の財務状況をめぐる懸念が表面化し、顧客からの出金が相次いだ。FTXは出金に対応できなくなり、同月11日に米連邦破産法11条の適用を申請した。
破綻後には、FTXが預かっていた顧客資金がアラメダに不正流用されていた実態が明らかになった。米司法省によると、バンクマン=フリード氏は顧客資金80億ドル超を不正に取得した。資金は投資や政治献金、不動産購入、アラメダの借金返済などに使われていた。
バンクマン=フリード氏は2023年11月、詐欺や共謀など7つの罪で有罪評決を受け、2024年3月28日に懲役25年を言い渡された。米連邦第2巡回区控訴裁判所は2026年6月12日、同氏の控訴を退け、有罪判決を支持した。
ネットフリックスの公式解説によると、制作陣は、他者のために善をなそうとした2人が犯罪に手を染めていく過程を描いたと話している。小さなうそが次第に大きくなり、互いの判断を後押しする関係が、FTXの巨額の資金不足につながっていくという。

また、報道で知られた出来事に加え、カメラの前では見えなかった2人の私的な関係も描くことを目指したと/している。
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|文:平木 昌宏
|サムネイル画像:Netflix「アルトリスト」予告編より


