サム・バンクマン=フリード氏の控訴棄却──懲役25年の判決を覆せず

経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの元CEO、Sam Bankman-Fried(サム・バンクマン=フリード)氏は、詐欺罪での有罪判決と懲役25年の刑を覆すことができなかった。

アメリカの連邦第2巡回区控訴裁判所は6月12日、3人の裁判官からなる控訴審が同氏の救済申し立てを全員一致で却下し、有罪判決を支持したことを明らかにした

バンクマン=フリード氏は、数十億ドル規模に上ったFTXの破綻に端を発する詐欺と共謀の罪で有罪となり、2024年に懲役25年を言い渡された。今回の控訴棄却により、当時の判決が改めて支持された形だ。

判決理由のなかで、第2巡回区控訴裁判所のBarrington Parker(バリントン・パーカー)判事は「彼は顧客、投資家、規制当局に対し、FTXの顧客資金は安全だと公に保証していた。その一方で、同時にFTXを私的な貯金箱のように使い、顧客資金を不動産や政治献金、投資につぎ込んでいた」としている。

一方、同氏は有罪判決を争う別の手段として、Donald Trump(ドナルド・トランプ)米大統領に正式な恩赦を申請していた。ただしトランプ氏は1月の時点で恩赦に否定的な考えを示しており、実現への道は険しいとみられる。

|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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