イーサリアム(ETH)財務企業BitMine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)のTom Lee(トム・リー)会長は10月7日、シンガポールで開催中のToken2049の基調講演で、ETH保有量が供給量の5%に達した時点で購入を停止すると表明した。
リー氏は5%を「ハードキャップ」と呼び、「5%を超えて蓄積することはない」と述べた。
同社の5日の発表によると、4日時点の保有量は601万6414ETHで、総供給量の4.9%に当たる。2025年6月30日の戦略開始以来、毎週買い増しを続けており、直近1週間の取得は1万5112ETHだった。リー氏は「あと10万ETHで5%に届く」と語っており、現在のペースなら6〜7週間で購入は終わる計算だ。
リー氏は「5年かかると考えていたが、1年余りで達成した」と述べ、上限を設ければ追加の資金調達が不要になり、株主価値の最大化につながると説明した。
ただし、購入の多くが2025年の強気相場の高値圏で行われたため、データサイトDropsTabの推計では約45億ドル(約7200億円、1ドル=160円換算)の含み損を抱えている。
BitMineによる毎週の購入は1年以上にわたりETHを下支えしてきただけに、継続的な買い手の退場は需給面で重しとなりうる。講演当日のETHは約5%安の2570ドル前後まで下げたが、この日は暗号資産市場全体も軟調だった。
同社は保有の84%をステーキングしている。リー氏は以前、5%を超えないよう報酬分のETHを売却する可能性に触れており、ETH財務戦略は「買い集め」から「運用」の段階に移りつつある。
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|文・編集:井上 俊彦
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