SMBC日興証券とブロックチェーン開発会社Nethermind(ネザーマインド)は10月2日、国内投資家向けのDeFi基盤を共同開発すると発表した。Uniswap Labs(ユニスワップ・ラボ)、Base(ベース)、Nyx Foundationも参画し、法令・規制に対応した利用環境の構築を目指す。
開発対象は、流動性供給プロトコルと独自の流動性プール「DeFi Gateway」である。AIを使った資産運用機能や、マネーロンダリング・テロ資金供与対策、投資家保護の仕組みを組み込む。開発完了は2027年半ばを予定している。

SMBC日興証券は2月、暗号資産やステーブルコインを使った事業開発を担う「DeFiテクノロジー部」を新設した。
さらに同社とネザーマインドは3月6日、国内投資家が自動マーケットメーカー(AMM)への流動性提供を通じ、オンチェーン金融へ参加する構想を公表した。今回は、投資家がAMMを利用するための基盤を共同開発する。
AMMは、利用者がプールに預けた資産を使い、暗号資産(仮想通貨)などの交換を自動で成立させる仕組みである。本人確認や不正資金対策、利用者保護の仕組みをどう組み込むかが課題だ。
開発には、流動性プールに独自の処理や条件を追加できるUniswap v4の「フック」機能を使う。マネーロンダリング・テロ資金供与対策や投資家保護の仕組みをプールに組み込めるよう、開発用の枠組みを整える。
また、投資判断を支援したり、投資家に代わって判断を実行したりする「エージェント型ボールト」も開発する。検証可能で再現性のあるAIと、利用しやすい画面を組み合わせる計画だ。ステーブルコインや実世界資産(RWA)を含むデジタル資産について、流動性供給を拡大する運用戦略も策定する。
SMBC日興証券は規制当局との対話を主導し、コンプライアンスやリスク管理に関する専門知識を提供する。
ネザーマインドはAIやスマートコントラクトのセキュリティを含む技術開発を主導する。ユニスワップ・ラボはプロトコル統合、ベースは同ネットワークへの展開を支援する。Nyx Foundationはマーケットメイク戦略やフック設計について助言する。
ベースは、AIがステーブルコインで少額決済を自動実行する「x402」関連技術の導入についても、技術面で助言する。
国内では、金融庁が2025年、本人確認済みの顧客によるAMM利用などを検証する別の実証実験を支援対象に選定した。
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|文:平木 昌宏
|トップ画像:Adobe Stock
|画像:SMBC日興証券の発表資料より(キャプチャ)


