Kalshi、翌日の最高気温予測で米気象モデルを上回る

予測市場Kalshi(カルシ)で取引される気温予測商品の価格を基に、研究者が翌日の最高気温を推計したところ、米国の主要な公的予測を上回る精度を示したとする研究論文が9月21日、論文公開サイトarXiv(アーカイブ)で公開された。

論文によると、調査対象の米7都市のうち6都市で、カルシの価格から算出した予測は、比較した公的予測の中で最も精度が高かった「National Blend of Models(NBM)」より誤差が小さかったという。

研究では、ニューヨークやシカゴなどを対象に、2022年1月から2026年8月までのデータを都市ごとに異なる期間で分析し、米欧の6種類の公的予測と比較した。

カルシでは、翌日の最高気温がどの温度帯に収まるかを予想して取引でき、各商品の価格には、その結果が実現すると市場参加者が見込む確率が反映される。

研究者はこれらの価格を基に、市場全体が見込む最高気温を算出したとしている。

全都市のデータをまとめた比較では、カルシの価格から算出した予測の誤差は、取引開始1時間後にNBMより約10%小さく、翌朝も約11%小さかったという。

一方、複数の公的予測を組み合わせたものとの比較では、前日の取引開始1時間後と夕方の差は約3〜4%に縮まったとしている。

こうした結果を踏まえ、論文は予測市場の情報を電力需要の見積もりなどに活用することを提案している。

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|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stock