JPYCが韓国大手Upbitに上場──初の韓国ウォン取引ペアが開設

韓国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)は9月17日、日本円建てステーブルコイン「JPYC(ジェーピーワイシー)」を韓国ウォン(KRW)、ビットコイン(BTC)、テザー(USDT)の3市場で取り扱うと発表した。JPYCにとって、韓国ウォン建ての取引市場が設けられるのは初めてだ。

アップビットがJPYCの入出金に対応するネットワークはイーサリアムのみ。ほかのブロックチェーン上のJPYCをそのまま送ることはできない。取引開始後の約5分間は買い注文と、前日終値より10%以上安い価格での売り注文を制限する。開始後の約2時間は指値注文のみ受け付けるとしている。

JPYC株式会社は2025年8月18日に資金移動業者として登録され、同年10月27日に、資金決済法上の電子決済手段に当たるJPYCの発行を始めた

発行後、複数のブロックチェーンへ利用を広げ、2026年6月にはKaia(カイア)上の流通量がPolygon(ポリゴン)を上回った。しかし、8月末以降はカイア上を中心に減少している。

JPYC Info(ジェーピーワイシー・インフォ)のデータでは、9月17日10時23分時点の全体の流通量は約18億9963万JPYC。前日の集計値も約19億2000万JPYCで、減少が続いている。

Stacked area chart of daily supply (日次供給量) showing totals in JPY, reaching 1,896,479,188 JPY by mid‑September.
<JPYCのチェーン別日次供給量。緑色のKaia上の流通量は6月に拡大し、8月末以降は減少している|JPYC Info、9月16日確定値>

今回の上場で、韓国ウォンからJPYCを直接購入できる経路が加わる。カイア上を中心に流通量の減少が続くなか、海外での取引需要が新たなJPYC発行につながり、全体の流通量が再び増加に転じるかが焦点だ。

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|文:平木 昌宏
|画像:JPYC infoより(キャプチャ)
|トップ画像:Adobe Stock