ビットコインが8万ドルを確実に上回るには2つの触媒が必要=CoinShares

CoinShares(コインシェアーズ)のリサーチ責任者James Butterfill(ジェームズ・バターフィル)氏は9月4日の市場アップデートで、ビットコイン(BTC)が8万ドルを確実に上回るには2つの触媒が必要だと述べた。

ここ数週間のビットコインはゴールド(金)に似た動きを強めている。通貨価値の目減りに備えて実物資産を買う「通貨価値下落トレード」が、アメリカの財政への懸念と財務省の長期国債買い入れ拡大を背景に再燃したためだ。

BTC価格は6万ドル台前半から7万ドル台後半へ上昇し、連邦準備制度理事会(FRB)のChristopher Waller(クリストファー・ウォーラー)理事のハト派的な発言を受けて一時8万100ドルを付けた。

上値を決めているのは金融政策だ。Kevin Warsh(ケビン・ウォーシュ)FRB議長の8月28日の発言が物価重視のタカ派と受け止められ、市場は9月利上げの確率が高まったと予想した。ウォーラー氏はそうした解釈に異を唱え、8月の物価指標が改善を裏付けるなら据え置きを支持すると述べた。

バターフィル氏は、8万ドルを明確に超えるにはイラン情勢の収束か、米国債への信認の一段の低下が要ると見る。米10年債利回りは4.7%前後で高止まりしており、このままではレンジ相場が続く公算が大きいという。

暗号資産ETP(上場取引型金融商品)からはウォーシュ氏の発言直後に約1億ドル(約155億円、1ドル=155円換算)が流出し、今週は10億ドル(約1550億円)の流入に戻った。焦点は9月11日発表の8月物価統計と、15〜16日の連邦公開市場委員会(FOMC)に移る。

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|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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