ブロックチェーンプロジェクトのLisk(リスク)は8月25日、独自ブロックチェーン「Liskチェーン」を10月31日に閉鎖し、法人財務向けの資金運用プラットフォームへ全面転換するとXで発表した。
本発表は創業者兼CEOのMax Kordek(マックス・コーデック)氏による署名入りメッセージとして公開されている。
新プラットフォームは、国や決済手段の違いを超えて口座管理・送金・承認を1画面で完結できるサービス。同日より一部企業向けに早期アクセスが開始された。
背景には、B2Bステーブルコイン決済の急成長と、暗号資産企業が直面する銀行口座問題がある。欧州の暗号資産業界企業の8割超が法人口座の拒否や解約を経験しているという。こうした課題に、同社はStripe傘下のBridgeなどの金融事業者と連携して対処する方針だ。
チェーン閉鎖に伴い、同社はレイヤー1ブロックチェーン「Celo(セロ)」と連携し、Lisk上の分散型アプリ(dApp)や開発者向けの移行環境を整備する。
あわせて、運営コミュニティ組織「Lisk DAO」の解散も提案されている。組織が保有する1億LSKを廃棄(バーン)して総発行量を4億枚から3億枚へ減らし、枚数を絞ることでトークン価値の安定を図る。さらに、預けた資産を引き出す(アンステーク)際の待ち時間を一律3日間に短縮し、資産が長期間拘束される不便さを改善する。
LSKトークンは今後、新プラットフォームでの取引実績や顧客送客に応じた報酬として受け取れる「ロイヤルティトークン」へと役割が変わる。
旧Liskチェーン上で保有・ステーキングしているLSKは、チェーン閉鎖前にイーサリアムへ移行する必要があり、その手続きには最低7日間を要する。今後は、イーサリアムおよびBase(ベース)がLSKの主要ネットワークとなる。
なお、国内暗号資産取引所では、ビットフライヤー、コインチェック、OKJ、バイナンス・ジャパンの4社がLSKを取り扱っている。
|文:栃山直樹
|画像:Liskウェブサイトから(キャプチャ)


