英フィンテック大手Revolut(レボリュート)は8月26日、ユーロ建てステーブルコイン「EURR」の段階的提供を始めた。
対象はデンマーク、ポーランド、ポルトガルの一部顧客で、今年後半に欧州経済領域(EEA)全域や他通貨建てへ広げる。
発行体はStripe(ストライプ)傘下Bridge(ブリッジ)のルクセンブルク子会社Bridge Buildingだ。ルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)認可の下、MiCA(暗号資産市場規制)に沿って裏付け資産を管理する。
RevolutのEmil Urmanshin(エミール・ウルマンシン)暗号資産責任者は、8000万人の顧客をオンチェーンに直結させると述べた。
Revolutは8月31日までにEEAとスイスでテザー(USDT)の取り扱いを終了する。MiCA非準拠のドル建ての代わりにユーロ建てステーブルコインを据える構図だ。
ただユーロ建てのステーブルコインは8億ドル(約1280億円、1ドル=160円換算)未満と、市場全体の1%に満たない。首位はCircle(サークル)のEURCで、欧州37行が参画するQivalis(キバリス)も年内発行を目指す。
一方、欧州中央銀行(ECB)のChristine Lagarde(クリスティーヌ・ラガルド)総裁は5月、取り付けリスクと金融政策の阻害を挙げ、推進論は見かけほど強くないとした。
日本ではJPYCが改正資金決済法の下で先行し、銀行系の参入も控える。自国通貨建てステーブルコインを日常で使用するアプリに載せる手法は、円建ての設計にも通じるだろう。
|文・編集:井上 俊彦
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