ポイント
・今朝方8万ドル突破、8.1万ドルワンタッチ
・金利低下、金利上昇、どちらに転んでもBTC買い
・BTC上昇で株価上昇したトレジャリー企業の買い目立つ
・今週後半はイベント続く、まずは8.2万ドルが焦点
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上昇した。

金曜日に8万ドル(約1,270万円)手前で上値を重くすると、日曜日に7.5万ドル(約1,190万円)台で切り返し、今朝未明に8万ドル手前で跳ね返されたが、今朝方に8万ドルを突破した。
BTCは先週水曜日の米財務省の長期国債買い入れ増額を機に、6月・7月と2度跳ね返された6.7万ドルのレジスタンスを上抜けると、ホワイトハウスでの暗号資産サミットでのトランプ大統領の購入示唆発言などもあり、木曜日には7万ドル近辺の200日移動平均線を上抜け、金曜日には8万ドル手前まで上値を伸ばした。
しかしRSIが80台半ばと極端な買われすぎゾーンに達する中、ETFフローが途切れる週末に上昇が一服し、米加の「貿易戦争」再発なども嫌気されて一時7.5万ドル台に反落した。
しかし、ホルムズ海峡での通行料が増加しているとの報道もあり、週明けの原油価格が軟調に推移するとBTCは7.8万ドルにワンタッチした。
海外時間に入り、米財務省の国債買入に一般会計の手元資金9,350億ドルを活用するとCNBCが報じると米長期金利が低下し、リスクオン気味にBTCは7.8万ドルをブレーク。ストラテジー社が普通株で20億ドルを調達し、うち15.9億ドルで配当やBTC購入に柔軟に対応するUSD Cashを設立するとしたことも好感され、米株市場がオープンすると8万ドルに肉薄し、先週金曜日の高値をわずかに更新した。
その後、高値圏でのもみ合い推移を続けたが、今朝方、3度目の正直で8万ドルを上抜けると、8.1万ドルまで上値を伸ばしている。ベッセント財務長官がイランに対して経済制裁を強化し、同国と関係を持った第3国に対して二次制裁を予告したことで、BTCに決済需要が高まったとの見方も一部でささやかれている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
先週金曜日は「GW中の戻り高値8.2万ドルを目指して上値余地を探る展開」を予想したが、いよいよ8.2万ドルが視野に入ってきた。急な上昇に買い遅れた向きも多いことから、まずはその水準をトライしそうだ。
材料的には米財政懸念が急速に意識され始めた。先週の財務省買入増の効果は2日程度しか効かず、昨日は財務省の手元資金の投入の可能性が報道された。一部の報道によれば800~2,000億ドル規模ということで、先週の1回20億ドルの買入額増加と比べれば効果は見込めそうだが、手元現金の流用は一時しのぎに過ぎない。また、金利が下落すればリスクオン、上昇すれば財政悪化による逃避需要と、どちらに転んでもBTCにはポジティブに働いている。
加えて需給要因もポジティブだ。ドル不信がテーマに浮上する中、ETFフローは堅調だ。加えて、まだ数字などでは確認されていないが、モルガン・スタンレーやチャールズ・シュワブが自社でBTC・ETH現物を提供し始めたことも効いてくる可能性がある。
さらにトレジャリー企業にも動きが見られた。ストラテジー社は先週20億ドルの普通株発行を行い、配当やBTC購入などに充当する資金を15.9億ドル積み上げた。また、ラマスワミ氏率いるStrive社は保有するBTCの5%に相当する1,100BTCを積み上げ、トム・リー氏が率いるBitmine社も直近3週間平均の約3倍以上となる32,447ETHを購入した。いずれも、BTCの上昇によって株価が上昇し、資金調達が進んだ結果、通常より大きく購入する循環だ。遅れていた投資家が買い遅れている中、価格が上がるほど買いが集まるフェーズが到来しつつある。
見方を変えると、相場は最悪の事態が起こった時や強気派が売りに回った時に底をつける。今回の場合はストラテジー社の売却がそれに該当しそうだ。いくつかのトレジャリー企業がこれに続き、粘り切った企業と明暗が分かれた格好だ。
今週は明日水曜日のNVIDIA決算、木曜日のコアPCEデフレーター、金曜日のウォーシュ議長講演とイベントが続く。またオプションと先物の期日が集まる月末の金曜日も控えている。Deribitのオプションでは8万ドルの次は8.2万ドルのストライクが大きく、まずはその水準をトライしそうだ。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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