暗号資産(仮想通貨)のウォレットサービス「IZAKA-YA(イザカヤ)」を巡り、X上で「出金できない」との相談が複数寄せられているとする投稿が拡散し、利用者の間で懸念が広がっている。
同サービスは香港のIzakaya Limited(イザカヤ・リミテッド)が運営し、暗号資産の保管や交換のほか、資産を預けて利回りを得るレンディングを提供している。
暗号資産関連の情報を発信するXアカウント「プロデューサーZ」は8月24日、約2週間前からIZAKA-YAで出金できないとの相談を受け、その後も複数人から同様の相談が寄せられているとXに投稿した。
IZAKA-YAは直近、利用者獲得に向けて高利回りを掲げるとともに、SNSでの拡散にも報酬を付けるキャンペーンを展開していた。
8月11日から24日までの「百五十祭り」では、対象のレンディングについて年利100%を掲げ、他社サービスから資産を移した場合には追加報酬を含めて「実質年利150%」としていた。
さらに、指定のハッシュタグやバナーを使ってSNSに投稿・シェアすると、1投稿につき5USDT、最大25USDTを付与する「拡散ボーナス」も設定。
フォロワー30人以上のアカウントを対象としており、SNSでサービスを紹介すること自体に金銭的なインセンティブを設けていた。
こうした出金相談が表面化するなか、IZAKA-YAは8月24日、一部アカウントの送金・出金を一時停止していると発表した。
運営側は、不正な資金の流入やマネー・ローンダリングの疑いがある取引を一部確認したため、安全確認や調査が必要なアカウントを対象に停止していると説明している。
すべての利用者を対象とした一律の停止ではないとしているものの、取引モニタリングの強化に伴い、通常の送金・出金にも時間がかかる場合があるという。
一方、運営側は送金・出金を停止しているアカウント数や対象資産の規模、出金再開の具体的な時期を明らかにしていない。
また、X上で報告されている個々の出金トラブルが、運営側の説明する不正取引への対応によるものかも明らかになっていない。
|文:平木 昌宏
|画像:IZAKA-YA公式サイトより(キャプチャ)


