ムーディーズ、リップルのRLUSDに投資適格格付け──ステーブルコインで初

格付け大手のMoody’s Ratings(ムーディーズ・レーティングス)は10月27日(現地時間)、Ripple(リップル)の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」に長期預金格付けA2、短期預金格付けP-1を付与した。

いずれも投資適格で、P-1は短期格付けの最上位にあたる。格付けは2026年3月に公表された同社のステーブルコイン格付け手法に基づくもので、発行体の依頼で実施した。

ムーディーズは、準備資産の信用力と市場価値、カバー率、流動性、償還の仕組みを評価したと説明した。

準備資産の大半は米短期国債などの政府資産と現金で、Aa1格のThe Bank of New York Mellon(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、BNY)が保管する。

ムーディーズは「発行体は103%のカバー率を目標とし、格付けに必要な最低水準を上回る」と述べた。また、2027年1月施行のGENIUS法で、準備資産が発行体の破産財団から切り離される点も評価した。一方、準備資産の質や流動性が悪化すれば格下げもあり得るとした。

リップルのステーブルコイン担当上級副社長Jack McDonald(ジャック・マクドナルド)氏はXで「RLUSDはムーディーズから投資適格を得た初のステーブルコインだ」と述べた。

リップルは10月26日、アメリカ通貨監督庁(OCC)から信託銀行設立の最終認可も得ており、その銀行はRLUSDの準備資産を管理することになる。RLUSDの時価総額は25億ドル(約4000億円、1ドル=160円換算)に達した。

日本では6月からSBI VCトレードがRLUSDを取り扱っている。格付けの取得で機関投資家がステーブルコインを担保や決済に使いやすくなり、発行体間の信頼性競争は強まりそうだ。

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|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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