ポイント
・8.1〜8.3万ドルレンジで底堅い
・イラン和平合意間近報道で原油乱高下
・ETF流入とSpaceXが好材料
・今晩は米入札とビッグテック決算に注目
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場はもみ合いで推移した。

8.1万ドル(約1,280万円)台で下げ渋ると8.3万ドル(約1,310万円)台に反発し、レンジ内で底堅い展開を見せている。
BTCは8.7万ドル台でピークアウトした後、8万ドル割れで切り返すと、半値戻しとなる8.3万ドル台で上値を重くして、8.1~8.3万ドルの狭いレンジでの取引を続けている。
フーシ派によるヤンブー港攻撃やイランによるタンカー攻撃にもかかわらず週明けの原油価格が反落すると、BTCは8.3万ドルにワンタッチした。しかし原油価格が上昇に転じるとじりじりと8.1万ドル台に値を下げた。
月曜日のETFフローが5億2,700万ドルの流入となり、特に機関投資家の利用が多いとされるブラックロックのIBITは6億6,500万ドルと、昨年10月に史上最高値をつけた以来の高水準となり8.2万ドル台に回復したが、原油価格が強含む中、BTCは上値を押さえられた。
欧州時間に入ると、仏国債売りが続き独仏スプレッドが再び1.5%台に拡大、日米の国債に逃避買いが入る一方、原油価格がショートカバー気味に110ドル台に急騰する中、BTCは8.1万ドル台で一進一退の展開となった。
しかしイスラエルメディアが「パキスタンとカタールが新たな和平案を提案し、米国が了承し、イランも前向きだ」と報じると、原油価格が急落した。BTCはリスクオン気味に強含み、米株式市場がオープンしてNYダウなどが反発すると、BTCは8.3万ドル台に急騰した。ETFの購入を指摘する声も聞かれた。
その後、Bloombergなどが外交官筋として「合意間近」との報道を否定すると失速したが、原油価格は100ドルを割り込み、SpaceX決算も良好でリスクオンの流れの中、BTCは8.3万ドル近辺での取引を続けている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
昨日は原油価格が乱高下した。WTIは103ドルから110ドルに急騰し、98ドルへ急落した。直接的にはイスラエルやカタールメディアの「合意間近」といった報道が反落のきっかけと指摘されるが、記事の内容は「パキスタンのムニール氏がIAEAの抜き打ち査察を受け入れる代わりに、カタールの銀行で凍結されている60億ドルの利息を解放する」という条件が提示されたというもの。イランが求める米国の海上封鎖解除も、米国が求めるホルムズ海峡での民間船攻撃の停止も入っておらず、これで合意できるのか、そもそも和平案なのかも不明な内容で、すぐさま否定されている。これで原油価格が1割以上下落したのは、多分にクライマックス的なポジション調整的な動きだったように思われる。
一方、独仏スプレッドが再び拡大し、日米の国債の逃避買いが入り始めた。この動きが強まればBTCにも波及する可能性があるが、原油価格が高値圏で推移する中、半値戻しで上値を押さえられている。
一方、AI半導体株ではCoreWeave株が反発した。今朝のSpaceX決算が好感されリスクオンの流れが強まっている。明朝のMETA、Texas Instruments、Tesla決算も同様に好内容となれば、BTCは半値戻しをクリアし、レンジの上限をトライする展開も考えられる。
昨日の日本の20年債入札倍率が5.84倍と過去最高を記録した。一部では政情不安の仏国債を売って利回りが上がった日本国債に資金を戻す動きとの指摘もある。今晩は米国でも20年債の入札が予定されている。ここで強い需要が確認されれば、金利低下とリスクオンの流れが強まりそうだ。
BTCは条件付きだが底堅い展開を予想する。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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