仏企業Sequans、ビットコイン財務戦略から撤退完了

フランスの半導体企業Sequans Communications(シーケンス・コミュニケーションズ)は9月24日、残り314BTCを売却し、ビットコイン財務戦略からの撤退を完了したと発表した。同社は一時3234BTCを保有していた。

同社は2025年6月、総額3億8400万ドル(約614億円)(1ドル=160円換算)の資金調達を発表してBTCの蓄積を始めたが、同年11月に970BTCを売却して転換社債の半分を償還した。2026年5月には残りを全額償還し、戦略の終了を表明していた。

Georges Karam(ジョルジュ・カラム)CEOは「転換社債を償還し、非常に強固なバランスシートを得たことで、半導体の成長戦略に全面的に集中できる」と述べた。同社は今後、中核のセルラーIoT(モノのインターネット)とソフトウェア無線事業に再び注力する。

今年前半の暗号資産(仮想通貨)市場の下落局面で、多くのデジタル資産トレジャリー企業が蓄積戦略を放棄または縮小している。VanEck(ヴァンエック)のデジタル資産調査責任者であるMatthew Sigel(マシュー・シーゲル)氏は7月、戦略を完全に清算または放棄した企業が少なくとも9社あり、保有を減らした企業も複数あると指摘した。

借入でBTCを買い集める手法は、価格下落局面で償還負担が重くなる弱点を露呈した形だ。国内ではメタプラネットがこの戦略を継続しており、BTCが約8カ月ぶりの高値をつけたことを受けて9月24日に株価が18.5%急伸した。

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|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock