米フィンテック企業Block(ブロック)は9月8日、米通貨監督庁(OCC)に国法信託銀行の設立を申請したと発表した。暗号資産(仮想通貨)のカストディ(保管・管理)などを、連邦政府の監督下で提供する狙いだ。
新銀行の名称はBuilders Bank & Trust, N.A.(ビルダーズ・バンク&トラスト)。承認されれば、ビットコイン(BTC)やステーブルコインの保管と、それに関連する信託業務を担う。
同行は預金の受け入れや融資を行わず、米連邦預金保険公社(FDIC)の預金保険にも加入しない計画だ。今回の申請は、ブロックが現在提供しているカストディなどの一部業務に、連邦レベルの監督の枠組みを設けるものとなる。
設立後3年間の計画では、既存のビットコイン保管業務を、連邦認可を受けた信託銀行の枠組みに集約する。顧客の暗号資産売買注文の執行や入出庫・移転に加え、ステーブルコインの決済・送金サービスも予定している。
ブロックは現在、50件超の州の送金業免許や暗号資産関連免許に基づいて事業を展開している。新銀行を既存のサービスに組み込み、全国で一貫した規制の枠組みの下、既存顧客へのサービス提供と顧客基盤の拡大を目指す。
同社は送金アプリCash App(キャッシュアップ)や加盟店向け決済サービスSquare(スクエア)を通じて、暗号資産関連サービスを提供している。申請資料によると、2025年度に取り扱ったビットコインの取引額は約107億ドルだった。
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|文:平木 昌宏
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