スタンダードチャータード銀行香港(SCBHK)は8月24日、香港ドル裏付け型ステーブルコイン「HKDAP(HKD At Par)」の認定販売業者になったと発表した。銀行が初期販売業者として参加するのは初めてで、対象となる機関顧客や提携先への提供を進めるという。
HKDAPはAnchorpoint Financial(アンカーポイント・フィナンシャル)が発行する、香港初の規制対象となる香港ドル裏付け型ステーブルコインだ。段階的に展開され、SCBHKは今後数カ月で複数の商用事例を導入する計画である。
HKDAPは24時間365日、送金や決済に利用できるという。取引処理をプログラムで設定でき、異なるシステムとの接続にも対応する点が特徴だ。
初期用途には、トークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)の申し込みと決済、グループ会社間の資金移動、越境決済が含まれる。SCBHKは2026年第4四半期に、海外や香港の主要な資産運用会社とトークン化MMFの申し込み・決済を始める予定だ。同行のネットワーク内でも、グループ会社間の決済に近く導入するという。
アンカーポイントは、SCBHK、HKT(香港テレコム)、Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)が2025年2月に設立した合弁会社で、SCBHKが筆頭株主を務める。香港金融管理局(HKMA)は2026年4月、同社にステーブルコイン発行者免許「FRS01」を付与した。
Standard Chartered(スタンダードチャータード)のMary Huen(メアリー・ヒューエン)香港・大中華圏・北アジアCEOは、免許取得後、HKDAPが顧客の事業にどう役立つかを検討する企業から、強い関心が寄せられていると説明した。
|文:平木 昌宏
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