「AI」の二文字でビットコイン(BTC)マイニング株が急騰した時代は終わったようだ。リースを結び、AIテナントの名を挙げ、数百メガワットを上乗せすれば株価が垂直に跳ね上がるという傾向は消滅してはいないが、市場を納得させるのは徐々に難しくなってきている。
BlocksBridge Consulting(ブロックスブリッジ・コンサルティング)は8月6日、TheEnergyMag(ジ・エナジーマグ)による2024年6月〜26年8月4日のAI・HPCインフラ発表25件での株価変動の分析結果を紹介した。
発表当日の株価変動率(絶対値)は32.5%から6.3%へ低下し、調査期間の最初の8件の平均24.1%に対し直近8件は同10.2%だった。
AI契約自体はむしろ大型化している。しかし、TeraWulf(テラウルフ)がAnthropic(アンソロピック)と結んだ401MW・約190億ドル(約3兆400億円、1ドル=160円換算)のリース契約でも、終値ベースの上昇は4.9%だった。
CleanSpark(クリーンスパーク)の66億ドル(約1兆560億円)・175MWの契約は8.8%高、Bitdeer(ビットディア)の47億ドル(約7520億円)・121MWの案件は一時12%高から引けで上昇分を相殺した。
AI戦略はすでに希少性を失い、投資家はテナントの信用力、建設費の負担者、収益開始時期、希薄化後1株当たりの収益性を問うようになった。電力資産のAI転用を発表するだけでは報われない局面に入ったと言えるだろう。
|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock


