ビットコイン(BTC)財務企業Strategy(ストラテジー)のMichael Saylor(マイケル・セイラー)会長は7月12日、同社のビットコイン取得状況を示すトラッカーをXに投稿し、「オレンジのドットは物語の一部しか語っていない」という異例の曖昧なキャプションを添えた。
セイラー氏の日曜日のトラッカー投稿は、月曜日に提出されるビットコイン取得の開示に先行することが多く、市場では追加購入の予兆と受け止められてきた。ただし近時はその法則が崩れており、6月28日の投稿後には新たな資本枠組みの発表が、7月5日の投稿後には同社史上最大の売却が続いた。
今回の投稿は、Strategyが3588BTCを2億1600万ドル(約345億6000万円、1ドル=160円換算)で売却した直後のものだ。次回の開示が購入か、さらなる売却か、別の資本管理上の動きかはわからない。
同社は平均取得単価7万5476ドルで84万3775BTCを保有している。ビットコインが6万4000ドル付近で推移する現在、保有ポジションは約97億ドル(約1兆5520億円)の含み損を抱え、取得原価の約15%に相当する。
それでもStrategyは発行上限2100万BTCの4%超を握る、世界最大のビットコイン保有上場企業だ。
最近の動きの背景には6月下旬に導入した新たな資本枠組みがある。ビットコイン売却でドル準備・優先株配当・債務利息・自社株買いを賄うことを認める内容で、売却の選択肢が従来より広がった。7月5日時点のドル準備は25億5000万ドル(約4080億円)、新プログラム下の準備積み増し枠12億5000万ドル(約2000億円)は未使用のままだった。
|文・編集:井上 俊彦
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