ビットコイン、6.1万ドルで反発も戻り鈍い 底打ち近いと考える理由【楽天ウォレットDaily Report】
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ポイント

・6.1万ドルで反発も戻り鈍い
・セリングクライマックスというよりデッドキャットバウンスか
・SpaceXの750億ドルのIPOの影響は未知数 
・今夜雇用統計とETF動向次第

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場は下落となった。

サポートと目されていた3月末の安値6.5万ドルを割り込むと、6.1万ドル台まで急落した。ショートカバーの買いが入り一時反発したものの、サポートがレジスタンスに転換した形で6.4万ドル台で上値を抑えられ、小さな三角持ち合いを形成した。 

BTCは2月に6万ドル近辺で切り返すと、8.2万ドル台でピークアウト。一目均衡表の雲の下限を下抜け、平行チャネルの下限もブレークして下降フラッグが完成すると、下げ足を速めた。 

ストラテジー社の少額売却が伝わると7万ドルを割り込んだが、3月末の安値6.5万ドル近辺で一旦下げ渋った。しかし、米軍がホルムズ海峡近くのケシュム島のドローン基地を空爆した報復としてイランがクウェートの米軍基地を攻撃し、同国の民間空港に大きな被害が出たとの報道もあり、昨日早朝に6.5万ドルを割り込むと6.1万ドル台へ急落した。Coinglassによると、6.5万ドルを割れた午前5時頃から反発した11時までの6時間で、先物市場では11億ドルのロングポジションが清算された。

 その後、WSJが「トランプ大統領が側近に対し、米軍兵士が殺害されない限り大規模攻撃を再開しない」と伝えた報道を受け、年初来安値となる6万ドルを前に反発した。しかし、サポートだった6.5万ドル手前で上値を抑えられ、朝方に米国が発表したレバノンでの停戦合意をヒズボラが拒否したとの報道もあってじりじりと値を落とした。

その後6.2万ドル近辺で下げ渋ると、原油価格の反落やNYダウの史上最高値更新などもあって6.4万ドル台へ反発した。  明日の雇用統計を控え様子見姿勢が強まる中、BTCは6.3万ドル近辺で方向感の薄い推移となっている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は、底値を探る展開を予想する。

 BTCは、いよいよ年初来安値6万ドルに差し掛かり、1度目のトライは跳ね返された。しかし、サポートだった6.5万ドルを回復した後は三角持ち合いを形成し、レンジ取引となっている。これはセリングクライマックスと呼ぶにはまだ反発力が弱く、デッドキャットバウンスの類だろう。このような大きな下落局面を終えるには、セリングクライマックス的な急反発か、ダブルボトム、ヘッドアンドショルダーといった明確な底打ちサインが出ることが多い。仮にこの水準で底打ちするとしても、少なくとも一度は下値トライする可能性が高いとみている。 

市場のテーマはイラン情勢からAI相場の持続性に移りつつある印象だ。もちろん、イラン情勢が急展開すれば相場は反応するだろうが、イランの「バザール式交渉」に米側も嫌気がさしてきており、このまま現状維持が続く可能性もある。そうした中、来週に控えたSpaceXのIPOへの注目が集まっている。同社は750億ドルという史上最大かつ前代未聞の資金調達を予定しており、その影響は未知数だ。株式市場ではご祝儀相場を期待する向きもある一方、購入資金の調達で他銘柄が売られる懸念も聞かれる。BTC市場でもその資金手当てによる売り圧力を指摘する声がある。ちょうど、ETFを通じた株式市場への資金流出が指摘されているだけに、IPOの影響に神経質になっている印象だ。 

また、今晩の雇用統計にも注目が集まる。このところ景気も金融政策もイラン情勢次第といった形で経済指標への注目度が薄れていたが、原油価格が落ち着き始めたことで、市場が反応しやすくなっている可能性がある。 

こうした中、BTCは6万ドルでサポートされるのか、それとも割り込むのか、瀬戸際に立たされている。需給面では13日連続でETFフローが流出。200日移動平均線で跳ね返された5月15日以降で46億ドルの資金が流出した。また、買いに回っていたストラテジー社が少額ながら売却したことで、今後の買いが鈍る、むしろネット売りへ転じる懸念が拍車をかけている。 

BTC市場から金や株式市場へ資金が流出するということは、逆の流れもあり得るということだ。暗号資産市場だけを見ると、数年間で500億ドル相当のBTCを積み上げてきた同社の買いが不在となる影響は大きいが、他市場と比べれば大した金額ではないことがSpaceXのIPO人気に表れている。再強気派が弱気になった時に底を打つという経験則もあり、6万ドルを守り切れるかは不明だが、セリングクライマックスは近いと考えている。

詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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