アメリカの暗号資産(仮想通貨)業界が支援する政治活動委員会(PAC)「Fairshake(フェアシェイク)」の2つの関連団体が、11月3日の中間選挙を前に、下院候補の支援に約275万ドル(約4億4000万円、1ドル=160円換算)を支出した。
アメリカ連邦選挙委員会(FEC)への届け出で明らかになった。
10月10日付の支出報告によると、共和党系のDefend American Jobs(ディフェンド・アメリカン・ジョブズ)は、Tom Emmer(トム・エマー)氏(下院多数党院内幹事)ら現職16人のダイレクトメールに約120万ドル(約1億9200万円)を投じた。
また、民主党系のProtect Progress(プロテクト・プログレス)は、Pete Aguilar(ピート・アギラー)氏ら2人のメディア広告に各約51万ドル(約8200万円)を充てた。7人のダイレクトメールと合わせた支出は約155万ドル(約2億4800万円)だった。
フェアシェイクは10月5日、2025年に下院で暗号資産(仮想通貨)市場構造法案「CLARITY法案(クラリティ法案)」に賛成した現職32人を支援すると発表しており、エマー氏やアギラー氏もこの中に含まれている。
同団体の主な資金源はCoinbase(コインベース)、Ripple(リップル)、Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)で、8月時点の手元資金は1億2200万ドル(約195億円)に上る。
クラリティ法案は9月に上院の手続き投票で否決された。業界は党派を問わず法案支持派の現職を後押しし、選挙後の議会で審議を前に進めたい考えだ。選挙の結果は、アメリカの暗号資産規制の行方を左右することになる。
【次に読む】
» 暗号資産業界、米中間選挙の献金で最大勢力に──約315億円、前回から3割増=日経
» 米国中間選挙2026、ビットコイン市場の転換点となるか?──トランプ政権の政治リスクと暗号資産の未来【エックスウィン】
» ビットコイン、10月の底固めに兆し──「アップトーバー」を支える需給の変化と中間選挙【エックスウィン】
|文・編集:井上 俊彦
|画像:AdobeStock


