暗号資産(仮想通貨)取引所Kraken(クラーケン)を傘下に持つ金融インフラ企業Payward(ペイワード)は、Singapore Gulf Bank(SGB)と提携し、機関投資家向けデジタル資産市場で24時間365日の決済を可能にするサービスを開始した。
ペイワードは、SGBが提供するリアルタイム・マルチカレンシー決済ネットワーク「SGB Net」を統合。対象となる機関顧客は銀行の営業時間や営業日に左右されず、ペイワードに入金した資金を即時に利用できる。
まずはアジアと湾岸地域の対象法域における一部顧客向けに、米ドル取引から提供する。
ペイワードの最高商務責任者(CCO)、Mark Greenberg(マーク・グリーンバーグ)氏は、デジタル資産が週末を含め24時間取引される一方、取引を支える法定通貨の決済は銀行の締め切り時間や営業日に制約されていると指摘。取引所や決済事業者、OTCデスク、フィンテック企業が共通して抱える課題だと説明した。
SGBはあわせて、ペイワードの機関投資家向けプライムブローカレッジ「Kraken Prime」とも提携し、自社のデジタル資産サービス向けの流動性源として活用する。今後数カ月かけて、顧客向け取引の価格提示にペイワードの市場を利用する予定だ。
SGB Netは2025年5月に開始され、同行によると現在は月間200億ドル(約3兆1600億円、1ドル=158円換算)超の法定通貨取引を処理している。両社は今後、対象顧客や対応通貨を段階的に拡大する方針だ。
ペイワードはクラーケンを含む取引事業に加え、カストディや決済、銀行サービスなどをつなぐ金融インフラ事業を拡大している。
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|文・編集:Shoko Galaviz
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