ビットコイン、インフレ下振れでレンジ上抜けも、結局ダマしに終わる【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・8.3〜8.5万でもみ合い継続
・一時レンジ上抜けも、ダマしに終わる
・米長期金利上昇が重し
・本日はISM製造業あるも、明日の雇用統計待ちか

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場はレンジ内でのもみ合い推移。

Candlestick chart of BTC/JPY with annotated events and dotted support/resistance lines across the trading day 29–Oct, highlighting key news items and price levels.

8.3万ドル(約1,305万円)割れで下げ渋ると、海外時間に一時8.5万ドル(約1,335万円)台半ばに急騰。しかし8.3万ドル台に失速した。

BTCは8.7万ドル台で小さなダブルトップを形成し上昇が一服すると、ネックラインの8.5万ドルがレジスタンスとなり、レジスタンスゾーンだった8.2万〜8.3万ドルがサポートとなり、狭いレンジのもみ合いを続けていた。

週末はレンジの上限8.5万ドルに何度かタッチするも跳ね返されると、週明けは原油価格の上昇を嫌気し8.2万ドル台を何度かトライする展開となった。しかし、サウジのパイプラインの修復が進みヤンブー港での積み出しが再開、イランによるホルムズ海峡の「閉鎖」が弱まり原油供給が増えているとの報道が相次ぎ、WTIが90ドル割れまで下落する中、BTCは8.4万ドル台半ばに反発した。

しかし火曜日の米株市場がオープンすると米長期金利の上昇を嫌気し米株が軟調に推移する中、BTCは再び8.3万ドルを割り込んだ。その後しばらく8.3万ドルを挟んだもみ合いが続いたが、アラグチ外相が7日間の停戦提案に対する米側からの回答を受け取ったと伝わるとBTCは強含み、注目のコアPCEデフレーターが予想3.3%に対し3.0%と低めに出ると10月利上げ観測が後退、BTCは8.5万ドル台半ばに急騰、一時もみ合いレンジを上抜けた。

しかし、利上げ観測の後退と将来のインフレリスクといった発想で米長期金利が急騰、10年債金利が19年ぶりの5.3%となる中、BTCは8.3万ドル台に失速。結局ネックラインに跳ね返される形となり、レンジ上抜けはダマしに終わった。

本日のBTC市場

本日のBTC市場はもみ合い推移か。

コアPCEデフレーター、ISM製造業、雇用統計の指標3連発の初日はポジティブな結果となり、結局、レンジ内に引き戻されたが、一時もみ合いレンジを上抜けた。昨日「10月利上げを否定する数字が出れば、BTCはレンジの上限をトライしそう」としつつも「極端な数字でなければ、明日のISMや明後日の雇用統計待ちの展開となりそう」と申し上げたが、両方の展開が現れた格好だ。本日のISMもかつては先行指標として大いに注目されたが、金融政策の先行きを占うという意味では明日の雇用統計が本命か。

昨日は米株市場がオープン直後にBTCは失速。高寄りした株式市場と対照的だった。昨日は四半期末で、その間に大きく上昇した反動で一部のアロケーションファンドからリバランスの売りが出た可能性もありそうだ。一方、買いが期待された米債は大きく売られた。これはリバランスを先回りした買いの巻き戻し(事実売り)の可能性もあるし、利上げ観測後退によるスティープニングの影響もありそうだ。

BTCは引き続き原油価格と米長期金利に振らされており、原油価格の下落によるリスクオンを長期金利の上昇によるリスクオフが相殺した結果、レンジ内での取引が続いている。本日についても、よほど大きな突発的なイベントが起こらない限り、明日の雇用統計待ちでレンジ内での推移を続けそうだ。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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