ビットコインもみ合い、WTI90ドル割れ NY連銀総裁「利上げ急がず」【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・8.3万ドル中心のもみ合い
・原油は供給回復で90ドル割れも輸送費高で下げ渋り
・ウィリアムズ発言で利上げ後退
・今晩のPCEコアデフレーターを皮切りに指標発表が続く

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場はもみ合い推移。

One-hour BTC/JPY candlestick chart with yellow arrows marking major events and dotted support/resistance lines.

8.2万ドル(約1,290万円)台で切り返すと、8.4万ドル(約1,320万円)台で上値を重くし、おおむね8.3万ドル(約1,305万円)台で取引された。

BTCは先週、8.2万〜8.3万ドルのレジスタンスゾーンを抜けて急上昇。8.7万ドル台で小さなダブルトップを形成すると、ネックラインとなる8.5万ドルと、かつてのレジスタンスだった8.2万〜8.3万ドルの間という狭いレンジでの取引となった。

週末はおおむね8.4万ドル台での取引が続いたが、イランの停戦提案を米国が拒否したこともあり、週明けに原油価格が上昇するなか、BTCは8.3万ドルを中心としたレンジへ水準を切り下げた。

しかし原油価格の上昇が前回高値97ドルで一服すると、BTCもレンジの下限で下げ渋り、パイプラインの修復でサウジが紅海沿岸のヤンブー港での積み出しを再開したと伝わると原油価格が下落。またAxiosが米国は核譲歩を条件に制裁解除を提案したと報じ、サウジ系メディアがイランも核濃縮停止で合意したと伝えるなか、BTCは8.4万ドルにワンタッチした。

一方で、イラン関係者から中間選挙前の合意に悲観的との報道も出回るなか、トランプ大統領、アラグチ外相ともに否定すると原油価格が反発し、BTCは8.3万ドルを割り込んだ。

しかしWSJが、イランによるホルムズ海峡の「閉鎖」が緩和され中東の原油輸出が回復していると報じると原油は反落。ETFフローが8営業日連続でプラスを維持したこともあり、BTCは8.4万ドル台半ばまで値を伸ばした。

その後、米長期金利上昇を嫌気して米株が軟調に始まるとBTCは失速し、再び8.3万ドルを割り込んだが、ウィリアムズNY連銀総裁が年内利上げの可能性を示唆しつつ「急がない」と連続利上げに否定的な見方を示し、10月利上げ観測が後退するとBTCは切り返した。

しかしAxiosが今週の米イラン交渉に進展はないと報じると上値を重くした。今朝方は、四半期末の公示仲値に絡んでドル円が1円以上急落した影響で、円建てのBTC価格は下落している。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。

昨日のBTCも手掛かり難のなか、他市場を見ながらの推移となった。引き続き原油価格と同調する局面が目立った。

その原油価格だが、サウジのパイプラインが復旧し、ヤンブー港での積み出しが再開。ホルムズ海峡でもシャトル輸送による通航が増加している。WSJはホルムズ海峡を通過する原油が開戦前の8割に回復したとし、JPモルガンは中東地区の原油輸出が開戦前の98%に回復したとするなか、WTIは90ドルを割り込んだ。

ただし海峡の通過は積み替えと米軍の護衛を前提としており、輸送コストが高騰し、原油価格が下げ渋る結果となっている。米国としては原油供給は戻っており、無理に和平を進めるインセンティブは低下したが、輸送コストの上昇でインフレ圧力は後退しない、痛しかゆしの状態となっている。

一方、ウィリアムズ総裁のコメントで10月利上げの織り込みは7割から5割程度に低下した。本日のPCEコアデフレーターに注目が集まるが、市場の見方は分かれており、仮に10月利上げを否定する数字が出れば、BTCはレンジの上限をトライしそうだが、逆の展開も十分ありうる。ただし、極端な数字でなければ、明日のISMや明後日の雇用統計待ちの展開となりそうだ。

また、10月利上げの有無は最終的に14日発表のCPIを見ないと何とも言えないが、それまでBTCが8.2万ドルから8.5万ドルの狭いレンジで推移するとは考えにくく、どこかの段階でブレイクしそうだ。現状のETFフローの流入が続く限り、抜けるなら上方向と考える。

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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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