米暗号資産(仮想通貨)運用大手Grayscale(グレースケール)のリサーチ責任者、Zach Pandl(ザック・パンドル)氏は9月28日、Z世代は早くから投資を始めるため、投資期間がそれまでの世代よりも長いとの分析を公表した。
同氏によると、アメリカの投資家は若いほど投資開始年齢が早い傾向にある。引用されたCharles Schwab(チャールズ・シュワブ)の2024年の調査では、投資を始めた平均年齢はZ世代が19歳、ミレニアル世代が25歳、X世代が32歳、ベビーブーマー世代が35歳だった。退職年齢を65歳とすると、Z世代の投資期間は46年となり、ブーマー世代の30年の1.5倍だ。
パンドル氏は、投資期間が長ければ価格変動から回復する時間と、投資に回せる将来の収入が多く残ると説明する。値動きが大きく、上昇余地が非対称な暗号資産は、こうした長期の枠組みに適しているという。
早期に投資を始めた投資家は、生涯のリスクを抑えつつ、後発の投資家よりもポートフォリオに占める暗号資産の割合を高められる可能性がある。
U.S. Bank(USバンク)の9月の調査でも、Z世代の48%が暗号資産など新しい投資先を伝統的な投資より魅力的だと答えた。ただし、30%は過去1年で暗号資産への信頼が低下したと回答している。
日本でも若年層の投資参加は広がっている。金融庁の調査では、2025年上半期に増えたNISA口座の3割超を10〜20代が占めた。
暗号資産は改正金融商品取引法で金融商品に位置づけられ、申告分離課税への移行も予定されている。長期で運用する若い投資家が増えれば、暗号資産市場の需要基盤は厚みを増す可能性がある。
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|文・編集:井上 俊彦
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