イーサリアム(ETH)、受信アドレス数が週末に増加──再び2800ドルを突破するか【価格分析】

●イーサリアム(ETH)は金曜日、週間高値の2,805ドルから4%下落した2,670ドル付近で取引を終えた。米国債利回りの上昇と利益確定売りが、ETF需要を上回った。

●価格が調整するなか、金曜日にはイーサリアムの受信アドレス数が送信アドレス数を上回り、1日当たりのオンチェーン取引額も高水準を維持した。

●ポリマーケットの予測では、9月27日時点の未決済契約では、月末までにETHが2,900ドルに到達する確率は12%、2,500ドルまで再び下落する確率は7%となっていた。一方、2,500ドルまで下落する確率はさらに低い7%で、市場は主要なサポートを上回る水準での持ち合いを見込んでいるようだ。

オンチェーン指標は買い手が調整売りを吸収していることを示す──ETHは2600ドルを上回る水準を維持

ETHは金曜日、約2,694ドルで取引を終えた。月曜日に記録した週間高値2,805ドルから約4%下落したことになる。米国債利回りの上昇と利益確定売りが、ETFを通じた買い圧力を上回ったためだ。

予想を上回る米PMIや資本財受注などを受けてインフレ懸念が強まり、米国債利回りが上昇した。

しかし、オンチェーンデータによると、ETHには2,600ドルを上回る水準で引き続き買いが入っている。金曜日には、ETHの受信アドレス数が送信アドレス数を上回った。

TradingView Ethereum (ETH/USD) daily candlestick chart with green and red bars and a secondary line chart below.
<ETH価格と送信アドレス数(米ドル建て)|TradingView>

TradingViewが集計したオンチェーンデータによると、9月20日日曜日から26日土曜日までのイーサリアムの送信アドレス数は、平均27万6350件だった。

送信アドレス数は日曜日の30万4900件から木曜日には23万8260件まで減少したが、金曜日には30万6800件まで回復した。

一方、受信アドレス数は週後半に増加し、週間平均は27万5850件だった。日曜日の20万1300件から、金曜日には31万4840件まで増加した。

送信アドレス数はETHを送信したアドレス数を示す。売却に伴う送金が含まれる場合もある。ただし、別の保管用ウォレットへの送金やDeFiコントラクトとのやり取りなど、売却以外のオンチェーン活動も含まれる可能性がある。

Candlestick chart of Ethereum/USD with a blue line showing receiving addresses trend below the price bars.
<ETH価格と受信アドレス数(米ドル建て)|TradingView>

同様に、受信アドレス数はETHを受け取ったアドレス数を示すが、必ずしも買いの動きだけを表すわけではない。

受信アドレス数が送信アドレス数を上回る動きはネットワーク活動の変化を示す可能性がある。

相場を注視する市場参加者のなかには、これを、ETHが直近の下落を続けてさらに安値を試すのではなく、現在の持ち合いを足場に次の上昇局面へ移る可能性を示す重要なシグナルとみる向きもある。

安定したオンチェーン需要を背景に、イーサリアムの取引量は高水準を維持

米ドル換算したイーサリアムの取引量も、週間を通じて比較的高い水準を維持した。

ETHが月曜日に2,800ドル付近まで上昇した際、1日当たりのオンチェーン取引額は67億7000万ドルに達した。その後も、過去数カ月と比べて高い水準で推移した。

週間の1日平均取引量は約50億ドルだった。

Daily ETH/USD candlestick chart with volume bars and date axis (early Sep to Oct) showing a price rise and subsequent consolidation on TradingView, with green/red candles.
<ETH価格と取引量(米ドル建て)|TradingView>

金曜日には40億6000万ドルまで減少したものの、同じオンチェーン取引額の指標では、現在の水準は8月に記録した1日当たりの最大30億5000万ドルや、7月の31億2000万ドルを依然として上回っている。

現在の高い取引量は、受信アドレス数が送信アドレス数を上回っているという見方を補強するものだ。

これは、現在の価格調整にもかかわらず、イーサリアム市場の活動が引き続き活発であることを示唆する。

こうした状況が続けば、ETHは2,600ドル付近での現在の持ち合いを上放れる可能性がある。

ETH価格予測:予測市場は9月末に2,600~2,800ドルでの持ち合いを示唆

9月末までにETHが急上昇し、3,000ドルに迫るとの期待は後退している。しかし、予測市場の確率を見る限り、市場は下値を試す展開よりも上昇の可能性を依然として高く見積もっている。

9月末まで残り3日となるなか、ポリマーケットのデータは、ETHが今月2,900ドルに到達する確率を12%としている。一方、2,500ドルを下回る確率は7%にとどまる。

これは注目に値する。ETHの現在価格は約2,670ドルであり、2,500ドルは2,900ドルよりも現在値に大幅に近いためだ。

Table of Ethereum price data with daily changes and buy/sell options; top shows 03 days remaining until September price prediction.
<予測市場:ETHは2026年9月にどの価格まで到達するか|ポリマーケット、2026年9月27日>

9月27日時点で、ポリマーケットの未決済契約では、ETHが月末までに再び2,800ドルに到達する確率が36%、2,600ドルまで下落する確率が33%となっていた。

現在の予測市場データでは、月末までに2,800ドルへ再上昇するシナリオと、2,600ドルまで下落するシナリオの双方が一定程度織り込まれている。

2,800ドルを上回れば、直近高値の2,805ドルが再び意識され、2,900ドルへの道が開ける可能性がある。

心理的な節目である3,000ドルへの上昇シナリオが現実味を増すには、2,900ドルを継続的に上回る必要がある。

下値では、2,600ドルが引き続き重要なサポートとなる。2,600ドルを明確に割り込めば、現在の持ち合い構造が崩れ、2,500ドル付近まで下落余地が広がる。

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