X、暗号資産アカウント運営者を提訴──収益分配金を不正取得か

SNS大手Xは、暗号資産(仮想通貨)関連の複数アカウントを組織的に運用し、クリエイター収益分配プログラムから不正に報酬を得たとして、英国在住の2人などを提訴した。

Xが9月17日に英高等法院へ提出した訴状によると、被告はVivek Kumar Sen氏とZamyang Sherpa氏、および身元不明の協力者。

Xは、被告らが複数のアカウントを連携させ、いいねやリポスト、返信などを相互に行うことで、実際の利用者による自然な交流であるかのように見せかけたと主張している。

Xが収益分配に関与したとして挙げた主要アカウントは「@Vivek4real_」「@Bitcoin_Teddy」「@saylordocs」「@TrendingBitcoin」「@Kalshibacktest」「@PolyBackTest」の6つ。

このほか、これらの投稿に繰り返しいいねや返信、リポストを行った関連アカウント3つも訴状に記載されている。

訴状では、複数のアカウントが同一または酷似した暗号資産関連の投稿を短時間に掲載していた事例も示された。

Xはさらに、決済情報や端末識別情報などにもアカウント間の関連性があると主張している。

Xによると、被告らに支払われた収益分配金は少なくとも20万7384ポンド(約4400万円、1ポンド=210円換算)。

同社はこれに加え、調査や分析、是正措置、再発防止などに少なくとも7万5000ポンドの費用が生じる見込みとして、支払金の返還や損害賠償などを求めている。

Xは8月18日、「組織的な収益分配詐欺とプラットフォーム操作」を理由に関連する9アカウントを停止した。なお、訴状に記載された内容はX側の主張であり、現時点で裁判所による事実認定は行われていない。

【次に読む】
» X、キャッシュタグから暗号資産取引可能に
» X、暗号資産の「取引ボタン」を近日導入か──元プロダクト責任者が言及
» 【ST最前線】不動産STのその先へ──大和証券・澤氏が描くオンチェーン資本市場

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:hamara – stock.adobe.com