Xの元プロダクト責任者で、現在は同社のアドバイザーを務めるNikita Bier(ニキータ・ビア)氏は8月25日、暗号資産(仮想通貨)向けの「取引ボタン」が近日中に登場するとXへの投稿で明らかにした。
発言は、あるXユーザーとのやり取りの中で飛び出した。
ユーザーは、ビア氏がXのプロダクト責任者を退任したことで暗号資産コミュニティへの「シャドウバン」が終わり、強気相場が始まったと冗談交じりに投稿した。
シャドウバンとは、利用者に通知せず、投稿やアカウントがほかのユーザーに表示されにくくなる状態を指す。
これに対しビア氏は、自身がXの株式・暗号資産情報機能「Cashtags」を開発したと反論。ソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)のチャートを投稿に追加できるようにしたことを挙げ、「取引ボタンも近日中に登場する」と述べた。
新たに発行されたトークンを含め、コントラクトアドレスを投稿に貼り付けられる機能についても説明している。ビア氏は、暗号資産関連の投稿を制限していたのではなく、むしろトレーダー向け機能を拡充してきたと主張した形だ。
Xは4月、米国とカナダのiPhoneユーザー向けにCashtagsを導入した。キャッシュタグやコントラクトアドレスから銘柄を選択すると、関連する投稿や価格チャートをX上で確認できる。
カナダではすでに「Trade」ボタンも提供されている。ボタンをタップするとオンライン証券会社Wealthsimple(ウェルスシンプル)に移動し、同社のサービスを通じて取引できる仕組みだ。
今回ビア氏が言及した取引ボタンが、この仕組みの対象地域拡大を指すのか、新たな機能を意味するのかは明らかになっていない。
ビア氏は2月にも、株式や暗号資産の取引につながる機能をタイムラインに導入すると説明していた。一方、X自体が取引を執行したり、証券会社として機能したりするのではなく、金融情報と外部の取引サービスを結ぶ仕組みになると補足している。
今回の発言はXユーザーへの返信として示されたもので、Xによる正式発表ではない。提供地域や接続先となる取引サービス、具体的な開始時期なども明らかにされていない。
|文:平木 昌宏
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