米ニュージャージー州は9月2日、予測市場をめぐる州と連邦の管轄争いを米連邦最高裁判所に持ち込んだ。
同州のJennifer Davenport(ジェニファー・ダベンポート)司法長官と、ゲーミング執行局のMary Jo Flaherty(メアリー・ジョー・フラハティ)暫定局長が、予測市場Kalshi(カルシ)への執行措置をめぐり、上訴許可を求める請願書を最高裁に提出した。
同州はカルシとの訴訟の控訴審で敗訴していた。この事業モデルの適法性を最高裁に問うのは初めてだとみられる。
カルシなどの企業とCFTCが提起、あるいは州側に提訴を強いた訴訟は、20州で少なくとも39件に上る。州側は、予測市場企業が州法に違反しながら、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)の規制を遵守できるのかを判断するよう求めた。
争点は、2010年のドッド・フランク法(金融規制改革法)がCFTC登録市場でのスポーツベッティングから州の規制権限を奪ったかどうかだ。第3巡回控訴裁は4月に2対1でカルシ側を支持したが、8月28日には第9巡回控訴裁が3対0で州側を支持し、判断が割れている。
ダベンポート氏は「これらの企業に、州法に従わずスポーツ賭博を提供する権利はない」と述べた。カルシ広報のDani Lever(ダニ・レバー)氏は米コインテレグラフに対し「50もの異なる規制当局に規制されることはあり得ない」と反論している。
州側によれば、2025年に全米のスポーツベッティングが生んだ収入は、部族カジノのスポーツブックを除いて168億9000万ドル(約2兆7024億円、1ドル=160円換算)に上る。
訴訟一覧にはカルシだけでなくCoinbase(コインベース)やPolymarket(ポリマーケット)、Robinhood(ロビンフッド)も名を連ねており、最高裁の判断は暗号資産関連企業を含む予測市場全体を左右しかねない。
日本ではカルシやPolymarket(ポリマーケット)の利用は刑法の賭博罪に該当する可能性がある。
|文・編集:井上 俊彦
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