アメリカのビットコイン(BTC)現物ETFは8月28日に2億181万ドル(約323億円、1ドル=160円換算)の純流出となり、8月17日から9営業日続いた純流入が途絶えた。累計純流入額は546億3000万ドル(約8兆7400億円)に減少している。
それまでの流入は力強かった。9営業日の合計は約30億4400万ドル(約4870億円)の純流入で、20日には期間中最大の6億629万ドル(約970億円)の流入を記録し、ビットコイン価格も上昇した。
転機は同日のジャクソンホール会議とみられる。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のKevin Warsh(ケビン・ウォーシュ)議長は講演で、PCE価格指数の前年比上昇率3.7%を挙げ、「インフレが目標に向かっていると確信できなければ、我々にはやるべき仕事が残っている」と述べた。利上げの明言は避けたが、市場は9月会合での利上げ観測を強めた。
一方、イーサリアム(ETH)現物ETFは同日1億210万ドル(約163億円)を集め、10営業日連続の純流入を記録した。累計純流入額は129億7000万ドル(約2兆750億円)で、資産規模で大きく劣るETHが日次流入でBTCに迫る場面も増えた。
ただし、この日の流出額は累計に比べれば小さく、機関投資家の需要が反転したと判断するのはまだ早いだろう。
|文・編集:井上 俊彦
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