Grayscale Investments(グレースケール・インベストメンツ)のリサーチ部門責任者Zach Pandl(ザック・パンドル)氏は8月25日のブログで、Zcash(ZEC)がビットコイン(BTC)のネットワーク効果に挑戦しうるとの見方を示した。
同社の分類によると、ビットコインは暗号資産(仮想通貨)における「通貨」分野で時価総額の93%を占め(8月21日時点)、競合を阻む強固なネットワーク効果を持つ。それでもZcashには後発の優位があるという。
それは、AIによる監視が広がる時代に不可欠となる金融プライバシー、量子コンピューターを含む脅威に備える活発な開発、ウォレットの「インテント」技術によるクロスチェーン接続性の3点だ。
パンドル氏は、金融プライバシーをはじめとするZcash独自の機能の価値は過小評価されている可能性があると論じた。
ZECの価格は過去1年で約19倍に上昇したが、時価総額は依然BTCの1%未満にとどまる。同社の試算では、5年後にBTC時価総額の2%を占めれば、価格は1622ドル、10%なら8109ドルに相当するという(現在は0.9%で851ドル、仮定に基づく試算)。
グレースケールは同日、ZEC現物に連動する世界初のETF(上場投資信託)「The Zcash ETF(ZCSH)」をNYSE Arcaに上場した。2017年10月に私募として設定したファンドの転換によるものだ。
ただしZcashは6月にシールド(遮蔽)取引プールの重大な脆弱性が判明し、7月のIronwoodアップグレードで封じ込めた経緯があり、投資リスクは高い。
日本では2018年の金融庁の指摘以降、匿名性の高い銘柄は国内交換業者で扱われていない。
|文・編集:井上 俊彦
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