暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレット「Coldcard(コールドカード)」を手がけるCoinkiteは8月20日、ブログでファームウェアの更新を発表した。
最新のファームウェアのバージョンは、Mk4/Mk5向けの5.6.1とColdcard Q向けの1.5.1Qだ。
最大の変更点はシードフレーズ生成の強化だ。新規シードの作成時には、不規則な間隔での65回以上のキー入力、6面サイコロ50回、コイン投げ128回のいずれかによるユーザー由来のエントロピー入力が必須となり、これを端末のセキュアエレメント2基とハードウェア乱数生成器(TRNG)の乱数と混合する。
同社はすべてのユーザーに直ちに更新するよう求める一方、既存のシードは更新後も脆弱なままであり、資金移動の前に新しいシードを作成するべきだと強調した。
シード生成機能の脆弱性は2021年3月のコード移行時に混入し、今回のインシデントの主因となった。Galaxy Research(ギャラクシー・リサーチ)が8月14日に発表した報告書によると、確認された被害は8600超のアドレスから1778.84BTC、約1億1270万ドルに達する。
この事件を受けて、セルフカストディへの懸念が高まり、暗号資産取引所のBTC残高は8月8日時点で368万BTCと過去最高を記録した。
日本ではセルフカストディの資産には被害救済の枠組みはない。国内利用者も同じファームウェアを使っているため、機種とシード生成時期の確認を行うのが賢明だ。
|文・編集:井上 俊彦
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