ブロックチェーン向け低遅延ネットワークを提供するDoubleZeroは、予測市場大手Kalshi(カルシ)のリアルタイム注文板データを「DoubleZero Edge」で配信開始した。これにより、トレーディング企業などは専用の低遅延ネットワークを通じてカルシの市場データへアクセスできるようになる。
DoubleZero Edgeは、取引所やブロックチェーン上のデータを専用の光ファイバーネットワークを通じて配信するマーケットデータ基盤だ。DoubleZero Foundationによると、機械可読形式で提供されるカルシの注文板データは、価格算定やヘッジ、取引シグナルの生成などに利用できる。
DoubleZeroは、接続する市場参加者へデータを同時に届ける配信モデルについて、NYSE(ニューヨーク証券取引所)やNasdaq(ナスダック)、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)など従来の金融市場で長年使われてきた方式と同様だと説明している。伝統的金融の世界では機関投資家が専用ネットワークを通じて高速な市場データを取得する一方、暗号資産(仮想通貨)市場では公開インターネットへの依存度が依然として高く、DoubleZeroはこの差を縮めることを目指している。
カルシは、金利やインフレなどの経済指標、地政学的イベント、スポーツ、暗号資産など幅広い出来事を対象とする予測市場を運営している。市場を動かす情報が発表された直後には価格が短時間で変動するため、機関投資家やアルゴリズム取引を行う事業者にとって低遅延データの重要性が高まっている。
DoubleZeroによると、配信対象にはカルシのスポーツ市場や暗号資産のパーペチュアル関連市場など、取引が活発なカテゴリーの注文板が含まれる。トップ・オブ・ブックや約定情報に加え、複数価格帯の注文状況を示す板情報も提供される。
DoubleZeroは公式Xで、「カルシのライブ注文板がDoubleZero Edgeで配信されるようになった」と発表し、「機関投資家水準の市場データを誰でもどこからでも利用できる」と今回の連携をアピールしている。
|文・編集:Shoko Galaviz
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