航空機追跡サービスを提供するFlightAwareは8月10日、予測市場を運営するKalshi(カルシ)をニューヨーク南部地区連邦地裁に提訴した。
カルシが航空便の欠航を対象とする予測市場で、FlightAwareのデータや名称、商標を許可なく利用したと主張している。
訴状によると、カルシは7月14日、米国内の航空便や特定空港の欠航を対象とする予測市場を開始。取引結果について「FlightAwareのデータに基づいて検証される」と表示していた。
FlightAwareは、カルシがこうした用途で自社データを使用することについて事前に連絡せず、許可も得ていなかったと主張。記者から問い合わせを受けるまで、自社データや商標が予測市場に利用されていることを把握していなかったとしている。
さらに、カルシの表示によって顧客がFlightAwareも予測市場に関与していると受け止め、自社のブランドや信用が損なわれたと訴えている。
FlightAwareは安全面への懸念も示した。カルシは悪意ある妨害や保安上の事案に起因する欠航を支払い対象から除外しているものの、FlightAwareは、欠航を対象とした市場が航空便を意図的に妨害する経済的インセンティブを生み、旅行者や航空会社の運航、安全に悪影響を及ぼす可能性があると主張している。
訴訟では、契約違反、商標権侵害、不正競争などを主張し、損害賠償に加え、カルシによるFlightAwareのデータや商標の利用を止める一時的差し止め命令(TRO)、仮差し止め、恒久的差し止めを求めている。
|文・編集:Shoko Galaviz
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