Anthropic、BTCマイニング大手ライオットと20年・91億ドル規模の契約──AI需要の高まりを浮き彫りに【価格分析】

・AnthropicはRiot Platformsと20年間で91億ドル規模のコンピューティング契約を締結したと報じられた。ビットコインマイニングに使われてきたインフラに対するAI需要の高まりを浮き彫りにしている。
・BitdeerのAIクラウド事業の売上高は前年同期比で10倍以上に拡大した。同社は将来のAIおよびHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)展開に向け、世界で約3GWの電力容量を確保している。
・Bitdeerは売上高とマイニング規模を拡大した一方、減価償却費や電力コスト、AIインフラへの投資が採算を圧迫し、四半期純損失は前年同期から拡大した。

Anthropic、Riotと20年・91億ドル規模の契約

Anthropicは、Riot Platforms(RIOT)と、Riotのテキサス州ロックデール拠点におけるAIコンピューティング容量について、約91億ドル規模の20年間の契約を締結したと報じられた。ブルームバーグが8月11日に報じた。

これに先立ち、Riotは8月10日、「大手フロンティアAIラボ」と191MWのIT容量に関する20年間のデータセンター契約を締結したと発表していた。これは米国の約14万3000世帯に電力を供給できる規模に相当する。その後、ブルームバーグは火曜日未明、この顧客がAnthropicであると報じた

RIOT stock intraday chart showing price at 19.40 with a -5.46% drop and after-hours 24.13 up 24.38%.
<Riotの株価は8月10日の通常取引で5.5%下落したが、Anthropicとの契約が報じられると時間外取引で約25%上昇した>

今回の契約は、上場するビットコインマイニング企業をめぐる投資ストーリーが変化していることを改めて示している。

大規模な電力資産を保有する企業の間では、予測可能な継続収益を生み出す長期のAIコロケーション契約を通じてインフラを収益化する動きが広がっており、ビットコイン(BTC)価格やマイニング事業の採算性への依存度が低下している。

Bitdeer、四半期純損失が約3000万ドル拡大もAIインフラ投資を継続

Bitdeerが月曜日に発表した第2四半期決算は、業界全体のAIへのシフトが2026年下半期にも続いていることを改めて示した。

同社の2026年第2四半期の売上総損失は850万ドルとなった。前年同期は1200万ドルの売上総利益を計上していた。また、純損失は前年同期の6290万ドルから9230万ドルへ拡大した。

BTDR stock quote: price 8.70 down 2.19 (-20.08%), after-hours 9:46 PM EDT; intraday line chart in dark mode showing a sharp morning drop and continued decline through the day from 5 AM to 7 PM, with price axis from about 8.5 to 11.5.
<Bitdeer Technologies Group(BTDR)株は8月10日の第2四半期決算発表後に20%下落、時価総額は21億ドル|Yahoo Finance>

電力・減価償却コストが増加したほか、AIクラウド事業の拡大に伴う人件費やサービス費、研究開発費も増加した。第2四半期決算の発表後、Bitdeer(BTDR)の株価は20%下落して1株8.7ドルとなり、時価総額は21億ドルとなった。

コスト増で赤字が続く一方、Bitdeerの売上高は大幅に増加した。シンガポールに拠点を置く同社の第2四半期売上高は2億2880万ドルとなり、前年同期の1億5560万ドルから増加した。AIクラウド事業の売上高は前年同期の130万ドルから1400万ドルへ急増しており、AIコンピューティングサービスへの需要が急速に高まっていることを示している。

自社マイニングのハッシュレートは前年同期比で4倍以上となる73EH/sに増加し、管理するハッシュレートの合計は86.1EH/sに達した。四半期のBTC生産量も、前年同期の565BTCから2,694BTCへ増加した。

同社は第2四半期末時点で現金・現金同等物・制限付現金を計4億9630万ドル、デジタル資産およびデジタル資産受取債権を計1億9690万ドル保有している。一方、AIデータセンター、GPUインフラ、次世代マイニング機器への大規模な投資を継続している。

経営陣によると、追加のSEALMINER機器が稼働するなか、マイニング事業と並行してAI事業も引き続き拡大している。

マイケル・ポッターCFO(最高財務責任者)は、「AIクラウド事業の売上高は、マイニング事業と並行して拡大を続けている。(中略)これらの成果は、電力からハードウェア、インフラまで、完全に垂直統合された事業基盤を自社で保有する優位性を示している」と述べた。

Bitdeerはまた、世界各地で保有する電力資産を活用した複数の大規模なAIインフラ開発についても明らかにした。

同社は8月4日、ノルウェーのTydalプロジェクトで、16年間で約47億ドルの契約収入を見込むAI/HPCデータセンターのコロケーション契約を締結した。同拠点では最終的に121MWのIT負荷容量を活用し、最終顧客である大手AIラボ向けにNVIDIA製GPUを稼働させる予定だ。

一方、テキサス州ロックデール、ワシントン州ウェナッチー、テネシー州ノックスビルなどにある既存のビットコインマイニング施設についても、AIクラウド展開に向けた転用可能性の評価や再設計が進められている。

Bitdeerは現在、北米、欧州、アジアにまたがって約2.98GWの電力容量を管理しており、ビットコインマイニングとAIコンピューティングの双方に活用できる大規模な電力基盤を持つ。

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