国内上場企業のETH保有量で首位水準にあったクオンタムソリューションズが、ETHの売却を加速させている。
同社は7月30日、連結子会社のGPT Pals Studio Limited(GPT)が、1000ETHを190万3000ドル(約3億1100万円)で売却したと発表した。
売却資金は、AIデータセンターなどを手がけるAIインフラストラクチャ(AIDC)事業に充てる。
クオンタムソリューションズは2025年秋以降、ETHを積極的に買い増してきた。
2025年10月には、CoinGeckoの公開データをもとに、日本の上場企業でETH保有量が首位水準になったと発表。
2026年6月4日時点の保有量は、国内上場企業で最大規模となる6668.80ETHに達していた。
しかし、AIDC事業に必要な資金を確保するため、6月から保有するETHの売却に転じた。今回が2度目の売却で、累計売却量は1904ETHとなった。
保有量はピーク時から約29%減少し、4764.80ETH(約14億8200万円相当)まで縮小している。
あわせて、グループ全体の累計売却上限を1875ETHから4375ETHへ引き上げた。6月に設定した売却枠を2カ月足らずで2倍以上に拡大した格好だ。
すでに売却した1904ETHを差し引くと、今後さらに最大2471ETHを売却できる。これは現在の保有量の約52%に相当する。
上限まで売却した場合、保有量はピーク時の約3分の1となる計算だ。
ただし、同社は変更後の上限まで直ちに売却する方針ではない。
今後の売却時期や数量については、ETH価格や市場環境、AIDC事業の進捗、資金需要を踏まえて判断するとしている。
なお、今回の売却価格は5月末時点の帳簿価額を下回ったため、2027年2月期第2四半期に約1700万円の売却損を計上する見通しだ。
|文:平木 昌宏
|画像:クオンタムソリューションズ公式サイトより(キャプチャ)


