DeFi(分散型金融)融資プロトコルのMorpho(モルフォ)は7月21日、固定金利・固定期間の融資プロトコル「Morpho Midnight(モルフォ・ミッドナイト)」を正式稼働したと発表した。
モルフォは、暗号資産を貸し出して利息を得たり、暗号資産を担保に別の資産を借りたりできるDeFi融資プロトコル。銀行などの仲介者に資産を預けず、ブロックチェーン上のプログラムで貸し借りを管理する。
公式ダッシュボードによると、モルフォの7月21日時点の総預入額は113億5000万ドル(約1兆8500億円、1ドル=163円換算)に上る。
モルフォが固定金利型の融資を提供するのは初めて。取引成立時に金利と満期が確定するため、貸し手は運用収益を、借り手は返済額や借入コストを事前に見通しやすくなるという。
提供開始時点では、Base(ベース)上で、Coinbase Wrapped BTC(コインベース・ラップド・ビットコイン:cbBTC)を担保に、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を貸し借りする市場に対応する。利用できる満期も当初は限定し、今後、対象市場やネットワークを拡大する予定だ。
モルフォが従来提供してきた融資プロトコル「Morpho Blue(モルフォ・ブルー)」では、資金の利用状況に応じて金利が変動する。一方、ミッドナイトでは、貸し手と借り手が提示する条件に基づいて金利を決め、成立後は満期まで固定する。両者は異なる用途の融資市場として併存する。
DeFiでは、固定金利・固定期間の融資は変動金利型ほど普及していない。モルフォによると、固定金利型は貸し手と借り手の双方から十分な条件提示を集める必要があり、過去の試みは規模拡大に苦戦してきたという。
モルフォは、ブルーで形成した既存の利用者や流動性を活用することで、この課題に対応するという。
固定金利によって収益や借入コストの予測可能性を高め、企業や機関投資家を呼び込み、オンチェーン融資の用途を広げる狙いだ。
|文:平木 昌宏
|画像:リリースより


