趣味レベルのビットコイン(BTC)ソロマイナーがたった1台の小型マイニング機器を使い、単独でブロックの検証に成功した。
ブロックエクスプローラーmempool.spaceのデータによると、7月10日にブロック957382を発見したマイナーは、報酬3.125BTCと取引手数料を合わせて3.138BTCを獲得した。現在の価格でおよそ20万ドル(約3200万円、1ドル=160円換算)に相当する。
マイニングプールのPublic Poolは、このブロックが「孤独なBitaxe」によって発見されたとXに投稿した。同プールのダッシュボードによれば、稼働していたワーカーは1台のみで、ハッシュレートは約995GH/s(約1TH/s)にすぎなかった。
Bitaxe(ビットアックス)は、オープンソース設計のビットコインマイニング機器だ。公式サイトによると、静音かつ低消費電力で家庭に設置でき、外部PCを必要とせずWi-Fi経由で任意のStratumプールに接続できる。本体価格が200ドル(3万2000円)未満だとCointelegraphは報じている。
ソロマイナーの快挙は今年に入って相次いでいる。4月2日には別のソロマイナーが匿名ソロプール「solo.ckpool.org」を通じてブロック943411を発見し、約21万ドルを獲得した。その1週間後の4月9日にも、ハッシュパワー70THのマイナーが約22万5000ドル相当の報酬を手にしている。ただし、今回のBitaxeのハッシュパワーはその70分の1以下の規模でしかない。
データ集計サイトBennet(ベネット)によると、過去1年間にソロマイナーが検証したブロックは合計24件で、前年比41%増加した。報酬総額は75.44BTC、約470万ドル(約7億5200万円)、平均間隔は15.2日だった。
大手マイニングファームが採算性の問題でAIコンピューティングに舵を切る一方、200ドル未満の投資でも統計的な奇跡が起こりうることを今回の事例は示している。
|文・編集:井上 俊彦
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