暗号資産マーケットメーカーのWintermute(ウィンターミュート)は7月6日付のマーケットリポートで、足元のビットコイン(BTC)や暗号資産相場の上昇について、一時的な安心感に基づく反発、あるいは短期的な価格回復に過ぎないとの見解を示した。
同社は価格回復の要因として、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入の増加、マクロ経済環境の緩和、そしてアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な姿勢の3点を挙げた。
ビットコイン現物ETFからの資金流出は10営業日連続で計27億3000万ドル(約4368億円、1ドル=160円換算)に達していたが、7月2日には単日で2億2217万ドル(約355億円)の流入に転じ、流出の連鎖は途絶えた。
もっとも年初来の流出総額は依然として54億ドル(約8640億円)規模のマイナスとなっており、建設的な方向への転換と判断するには、さらなる確認が必要だとした。
ビットコインは過去1週間で10%近く上昇し、直近では6万4000ドル付近で推移しているが、昨年10月につけた過去最高値12万6080ドルからは、依然として50%近く下落した水準にとどまっている。
Wintermuteは「より広範な資本の流れの状況が実際に好転するまでは、これは構造的な変化というよりは、一時的な安堵感に過ぎない」とし、「数週間前から指摘してきた構造的な弱点は、大きく改善されたわけではない」と指摘した。
|文・編集:井上 俊彦
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