米証券大手Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)が、S&P 500の終値を対象にした「イエス・オア・ノー」型のバイナリーオプション契約を提供する準備を進めていると、Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル、WSJ)が事情に詳しい関係者の話として報じた。
WSJによると、シュワブはCboe Global Markets(シーボー・グローバル・マーケッツ)と共同で同商品を開発しており、今後数カ月以内に提供を始める計画だという。
新商品はバイナリーオプション形式で、S&P 500が特定の水準を上回る、または下回るかを顧客が予想する。予想が的中すれば固定額の現金を受け取り、外れれば支払いはない。株価指数の終値という金融市場の結果に基づく点で、スポーツや選挙などを対象とするイベント契約とは異なる。
WSJは、シュワブがCboeの「プラスゾーン」と呼ばれる機能を使った商品も計画していると報じた。この仕組みでは、予想が完全には的中しなくても、近い範囲に収まった場合に一部の支払いを受けられる。Cboe幹部は、予測市場を試したことはあるが複雑なオプション戦略には進んでいない投資家にとって、バイナリーオプションが橋渡し役になり得るとみているという。
この構造は、Kalshi(カルシ)やPolymarket(ポリマーケット)が提供するイベント契約とは異なる。もっとも、特定の結果に基づいて固定的な利益または損失が発生するという点では、経済的な性質は近い。
WSJによると、シュワブとCboeは将来的に他の指数やベンチマークへ対象を広げることも協議しているが、シュワブは当面、金融上の結果に関連する契約に限定する方針だ。ワールドカップやアカデミー賞のような非金融イベントは対象外となる見通しだ。
シュワブのRick Wurster(リック・ワースター)CEOは、スポーツやエンターテインメントに関連するイベント契約について、投資と賭博の境界を曖昧にするとして慎重な姿勢を示してきた。
WSJによると、同氏は昨年12月時点で、予測市場は「現時点では優先順位が高くない」と述べていた。ただし、顧客需要が競争上無視できない水準になれば、イベント契約の追加を検討する可能性も認めていた。
|文・編集:Shoko Galaviz
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