Gemini、xAIのGrokで予測市場にパーソナライズ機能──暗号資産市場低迷で多角化加速
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暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)は5月28日、Elon Musk(イーロン・マスク)氏率いるSpaceX(スペースX)のAI部門「SpaceXAI」と提携し、予測市場プラットフォームにAI(人工知能)を活用した新機能「Command Center(コマンドセンター)」を導入したとXで発表した。Grokを基盤とする同機能は、ユーザー向けにパーソナライズされた情報フィードを提供する。

コマンドセンターは、ユーザーの保有ポジションやウォッチリスト、過去の予測履歴をもとに関連市場を表示し、暗号資産に加えてスポーツ、商品、政治、経済、文化まで幅広く追跡できる。Geminiは「関連情報を探すためにソーシャルフィードを隅々まで掘り返す必要はなく、コマンドセンターはユーザーがいる場所で情報を提供する」として、次の取引判断に役立つ情報を能動的に届ける設計とした。

背景には、暗号資産市場の低迷で取引量と収益が落ち込むなか、取引所各社が現物・デリバティブ取引以外への事業多角化を急いでいる事情がある。Geminiは先月、ChatGPTやClaudeなどのAIモデルを取引口座に接続し、自動で市場監視や取引執行を行える機能も導入済みだ。

もっとも、Geminiの予測市場事業は第1四半期売上が40万ドル(約6400万円)、ユーザー数2万人にとどまり、Kalshi(カルシ)やPolymarket(ポリマーケット)など先行勢に大きく水をあけられている。AIによる差別化で巻き返しを図る構えだが、競争激化のなかでどこまで存在感を高められるかが今後の焦点となる。

|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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