LINE NEXTが展開するステーブルコインウォレット「Unifi」は6月17日、ステーブルコイン決済プロトコル「Unifi Pay Direct」の先行利用に向けた申請受付を開始した。
正式提供に先立ち、開発者やスタートアップ、クリエイターなどに向けて、ステーブルコイン決済の導入希望者から申請を受け付けるという。
Unifi Pay Directは、事業者やクリエイターがステーブルコインによる支払いを受け付け、ウォレット上で精算を受けられる決済プロトコル。
従来の決済ゲートウェイでは、事業者登録や審査手続き、手数料、精算期間などが導入のハードルになるケースがある。
公式サイトによると、Unifi Pay Directではこうしたプロセスを簡略化し、平均10分で決済機能を連携できるとしている。
決済手数料は0%で、加入費や固定費はなく、ウォレットインフラおよび決済プロトコルの利用料として1%のプロトコル手数料を適用するという。
また、精算金には年最大5%の利息が付くとしているが、利回りは対象資産や預け入れ規模、運用方針、市場状況などにより変動する。
利用者は、LINEアプリやソーシャルログインを通じて支払いを行う。
受け取り側はステーブルコインで精算を受ける仕組みで、日本、台湾、タイなどを含む複数地域での利用を想定する。
対応するステーブルコインには、米ドル建てのUSDT、日本円建てのJPYC、インドネシアルピア建てのIDRPが含まれる。
今後は、タイバーツ、シンガポールドル、台湾ドル、韓国ウォンなど、アジア各国の通貨に紐づくステーブルコインにも対応を広げる計画だとしている。
精算後の資産は、銀行口座への出金または取引所を通じた現地通貨への両替が可能だという。銀行口座への送金は、海外送金サービスSENTBEを通じて行われるとしている。
Unifiは、LINE Messengerから利用できるステーブルコイン特化型ウォレットとして3月に正式ローンチした。
また、5月には「JPYC」がUnifiに正式対応した。発表によると、Kaiaネットワーク上のJPYCを使った決済、送金、預け入れ、リワード受け取りなどの体験を順次提供する予定だという。
今回のUnifi Pay Directは、LINEアプリを入口にしたステーブルコイン利用を、個人向けウォレットから事業者向けの決済・精算インフラへ広げる動きと見られる。
|文:平木 昌宏
|画像:Unifi Pay Direct公式サイトより(キャプチャ)



