ビットコイン(BTC)の底はまだ見えていない。
オンチェーン分析企業CryptoQuant(クリプトクワント)のDarkfost氏は、Xで同社のデータを引用し、ビットコイン(BTC)投資家の「降伏」は2022年の弱気相場時の水準にまだ達しておらず、さらに下落する余地が残されているとの見方を示した。
Darkfost氏は、「実現損失は米ドル建てで算出される。時価総額が拡大し続けることを踏まえれば、同様の投資行動を前提とした場合、弱気相場における米ドル建ての損失は一段と大きくなるはずだ」と指摘した。
実現損失とは、コインが前回取引時より安い価格でオンチェーン上を移動することを指し、投資家が損失を確定するために売却に動いたサインとされる。
2022年の弱気相場では実現損失が2110億ドル(約33兆7600億円、1ドル=160円換算)と過去最大を記録した。
一方、今回は昨年10月の高値以降に実現した損失が約1740億ドル(約27兆8400億円)にとどまり、時価総額が当時を上回るにもかかわらず、実現損失は2022年の水準には届いていない。
Darkfost氏は「弱気相場がさらに数カ月続けば、過去の損失を上回る可能性がある」とし、市場が一段と『浄化』される余地があるとの見方を示した。
加えて、個人投資家の強気な姿勢が依然「際立って高い」ことも、現在の安値を底と判断しにくい根拠とされている。
実際、トレーダーのArdi氏は、個人投資家が押し目買いを続ける一方で機関投資家が戻り局面で売りを浴びせており、「最も資金力の乏しい層が最も資金力のある層から供給を吸収している。これは通常、大底が形成される過程ではない」と分析している。
|文・編集:井上 俊彦
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