イーサリアム財務戦略企業Bitmine(ビットマイン)の会長で、Fundstrat(ファンドストラット)共同創設者のTom Lee(トム・リー)氏は5月18日、Xへの投稿で、原油価格の上昇がイーサリアム(ETH)にとって最大の逆風になっているとの見解を示した。
リー氏は「なぜETHが売り圧力にさらされているのか、理由が気になる人がいるなら、私にとっては原油価格の上昇が最大の逆風だ」と指摘した。ETH価格と原油価格の逆相関は過去最高水準にあるとし、過去6週間にわたって原油価格が上昇する中、ETH価格が下落してきたと説明した。アメリカ・イスラエルとイランの戦争が2月28日に始まって以来、原油価格は1バレル=65ドルから66%上昇し、5月18日にはWTIが108ドル、ブレント原油が111ドルに達した。同期間中、ETHは過去最高値から57%下落し、2100ドル付近まで下落した。
ただしリー氏は、これは「短期的な戦術的ノイズ」に過ぎないと強調し、原油価格が反転すればETH価格は回復に向かうと予想する。より大きな構造的推進力としてトークン化とエージェント型AIの2つを挙げ、「これらの構造的な要因はすでに整っている。2026年が進むにつれて、ETH価格はより力強くなると期待している」と述べた。
実際、イーサリアム(Ethereum)ネットワークはレイヤー2を含めると現実資産(RWA)トークン化市場で60%超のシェアを誇り、BlackRock(ブラックロック)やJPMorgan(JPモルガン)もEthereum上でトークン化ファンドを展開している。一方で、Bitrue Research Institute(ビットルー・リサーチ・インスティテュート)のAndri Fauzan Adziima(アンドリ・ファウザン・アジーマ)氏はCointelegraphの記事で、ETHの売り圧力は原油だけでなく、ETF(上場投資信託)からの資金流出、取引所準備金の増加、クジラの売り、リスクオフのセンチメント、ビットコイン(BTC)に対する相対的劣後など「複合的な要因」によるものだと指摘した。
|文・編集:井上俊彦
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