Hut 8、98億ドルのAIエネルギーリース契約を発表——株価は33%急騰

ビットコイン(BTC)マイニング企業のHut 8(ハット8)は5月6日、2026年第1四半期の決算報告とともに、テキサス州で建設中のAIデータセンター「Beacon Point」に関する大型リース契約を発表した

新しい契約は、投資適格の高格付けを持つ第三者のAI企業に対し、15年間にわたって352メガワット(MW)のIT電力容量をリースするもので、基本契約総額は98億ドル(約1兆5190億円、1ドル=155円換算)に達する。更新オプションがすべて行使された場合、契約総額は最大約251億ドル(約3兆8905億円)に膨らむ可能性がある。これにより、Hut 8のAIデータセンター契約容量は合計597MWとなり、基本契約総額は約168億ドル(約2兆6040億円)に拡大した。

一方、同日発表された第1四半期決算では、保有するビットコイン価格の下落による評価損が響き、純損失2億5300万ドル(約392億1500万円)超を計上した。売上高は約7100万ドル(約110億500万円)で、前四半期比で約22%減少し、アナリスト予想の7850万ドル(約121億6750万円)も下回った。

しかし投資家は四半期の赤字よりもAIインフラ事業の成長性を評価し、同日の株価は33%以上急騰した。暗号資産(仮想通貨)マイニング業界でAIインフラへの転換が加速しているのは、AIワークロードの方がマイニングよりも電力1MWあたりの収益性が高いことが背景にある。Hut 8の動きは、マイニング企業がエネルギーインフラを軸にAI事業へ多角化する業界トレンドを象徴している。

|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock

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