イーサリアム財団が支援するセキュリティプログラム、暗号資産企業に潜入した約100人の北朝鮮IT労働者を特定

Ethereum Foundation(イーサリアム財団)は4月16日、2024年末にSecureum、The Red Guild、Security Alliance(SEAL)と共同で立ち上げた「ETH Rangersプログラム」の6カ月間の成果を発表した。同プログラムはイーサリアムエコシステムにおける公共財としてのセキュリティ活動に取り組む個人に奨励金を提供するイニシアチブだ。

プログラム全体では、580万ドル(約9億2800万円、1ドル=160円換算)超の資金の回収・凍結、785件以上の脆弱性報告、36件以上のインシデント対応など幅広い成果が報告された。

中でも注目を集めたのが、北朝鮮のIT労働者の暗号資産(仮想通貨)業界への浸透を調査する「ケットマン・プロジェクト」だ。同プロジェクトでは、偽の身分で53のWebプロジェクト潜入していた北朝鮮のIT技術者100人を特定した。さらに調査記事の公開やGitHubの不審なプロフィールを検出するオープンソースツールの開発、SEALとの共同による「DPRK IT Workersフレームワーク」の策定なども行い、その成果はDEF CONでも発表された。

また、SEAL 911でインシデント対応を担当したNick Bax(ニック・バックス)氏は、30以上のチームに対して北朝鮮IT労働者の雇用を通知し、当該労働者が受け取る数十万ドル規模の資金凍結を実施した。

|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock

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