ポイント
●7.9→8.1→7.9万ドルと上に行って来い
●FOMC利上げ見送り、議長会見はややハト派
●グーグル・サムスン決算が予想下回り失望売り
●本日以降もハイテク決算に一喜一憂する展開か
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上に行って来いの展開。
8万ドル(約1,260万円)割れから8.1万ドル(約1,275万円)台半ばに強含んだが、今朝方8万ドル割れに失速している。
BTCは8.7万ドルでピークアウトすると下降チャネルを形成。先週のMETAの決算は良好だったものの、キャッシュフローがマイナスに転じたことが過剰投資懸念を再燃、AI半導体株売りを誘発し、BTCも8.5万ドル手前から失速。週末には7.9万ドル台前半に値を落とした。
その後、8万ドルを挟んでのもみ合いが続いたが、月曜日のAnthropicのIPO申請で判明した決算内容が非常に強かったことからAI半導体株が反発すると、BTCは8万ドル台に値を戻した。さらにBroadcomの630億ドルの巨額調達成功や、SKハイニックスの好決算と巨額還元なども好感され、BTCは8.1万ドル台に値を伸ばした。
海外時間に入るとFOMCやハイテク決算を控え、いったん8万ドル台に値を落としたが、事前予想通り利上げはスキップされ、その後の議長会見でも12月利上げが明言されず、9割以上だった先物市場での利上げ織り込みが8割台に低下する中、再び8.1万ドル台に強含んだ。
続くハイテク決算でマイクロソフトは概ね予想を上回り時間外市場で株価が上昇したが、グーグルは増収増益ながらわずかに売上が予想を下回ると同社株が失速、BTCもつれ安となった。
さらにサムスン電子の決算が前年比では非常に強い内容となったが、事前予想を下回ったことから失速すると、リスクオフの流れの中で、BTCは8万ドル割れに失速している。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底値を固める展開を予想する。

BTCは引き続き下降チャネル内でのもみ合い。いったん底値圏を脱したが、再び失速、予断を許さない展開が続いている。
FOMCでは反対票が2票あったものの予想通り利上げが見送られ、続く議長会見では12月利上げへの明言が避けられたが、9割方織り込んでいた市場はややハト派寄りと受け取った。
続くハイテク決算ではマイクロソフト株は上昇したが、グーグル(アルファベット)株は大きく値を下げた。理由は売り上げが予想を下回ったこと。第3四半期のマイクロソフトの売上は予想906億ドルに対し923億ドル、グーグルは同1282億ドルに対し1275億ドルだった。ただ前年比で見れば前者の+19%に対し後者は+25%。決して悲観する内容ではない。市場の期待を下回ったというが、経済指標などと異なり、企業決算のアナリストの予想はそれほど正確なものでもなく、注目度も低い。その程度のことで、時間外とはいえ株価が1割、時価総額にして4000億ドルが喪失するのはやや過剰反応と言わざるを得ない。
今朝方のサムスン電子の決算はもっと極端だ。同社の純利益が75兆ウォンと予想87兆ウォンを下回った。ただし、前年比では6倍に増加、おそらくアジア企業で最大となった形だ。いくら事前予想を織り込んでいたと言え、さすがにこれでリスクオフとなるのは行き過ぎの印象だ。
これは先日来申し上げているように、市場はAI企業や業界の先行きへの不安という形をとりつつも、本質的には投資家が自ら買い上げた株価に対して不安感を持っている構図で、ささいなきっかけで悲観的になるが、冷静に見て企業業績自体にあまり問題はないように思われる。
明朝のアマゾン、インテル、来週月曜日のアップルとハイテク決算は続き、明日はキオクシアや東京エレクトロンなど国内の半導体銘柄の決算も続く。暗号資産関連では明朝コインベースとストラテジーも控えている。しばらくは企業決算を見ながら一喜一憂する展開が続きそうだ。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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