東証スタンダード上場のunbanked(アンバンク)は10月16日、金地金を裏付けとする暗号資産(仮想通貨)事業から撤退すると発表した。販売不振が続き、販路拡大の取り組みも実を結ばず、採算の確保は難しいと判断した。
業績への影響は軽微と見込む。2026年3月期の金地金事業の売上高80億4300万円に対し、撤退する暗号資産の売上高は0.1%未満だった。
同社が販売してきたのは、金価格に連動するトークン「キンカ(Kinka:XNK)」だ。金地金事業を強化するため、2022年12月に発行した。海外居住者を対象としており、日本の居住者には提供していない。
先行する競合商品のシェアが高かったことなどから、キンカの販売は想定した規模に届かなかったという。新たな販路の開拓にも取り組んだが、海外取引所での販売計画の変更を迫られ、代替の販売方法も法令上の懸念から断念したとしている。
キンカの買取請求と金地金との交換請求は、10月30日17時が最終受付期限となる。関連子会社3法人は11月から順次、解散・清算の手続きを進め、2027年3月末までに完了する予定だ。
なお、同社は8月20日、経営陣の交代を巡る対立を背景に、主要な銀行から出金停止措置を受けたと発表していた。
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|文:平木 昌宏
|画像:unbanked公式ホームページ(キャプチャ)


